2019年11月21日

『eスポーツマーケティング』日経クロストレンド・編 vol.5401

【1億人が熱狂するeスポーツの現在】
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スマホの普及により、若い世代にテレビが観られなくなっているのは周知の通りですが、それに伴い、現在注目されているのがeスポーツ。

要するにゲームのことなのですが、これが現在、広告媒体として、競技として、ビジネスとして異常な盛り上がりを見せています。

<18年の日本のeスポーツ市場は前年比13倍の48.3億円。伸びは今後も続き、22年には99.4億円に達すると予想している>

<世界のeスポーツ市場は19年が前年比26.7%増の約1210億円、22年は約2000億円の見込み>

本日ご紹介する一冊は、全世界で1億人が熱狂しているというこのeスポーツとeスポーツを使ったマーケティングの最先端を、日経クロストレンドがまとめたもの。

ビジネスの主要プレイヤーとして注目されるカプコン、コナミデジタルエンタテインメント、Cygames、ミクシィ、ライアットゲーム、ズ、Jリーグマーケティング、CyberZなどの責任者へのインタビューを掲載しながら、見どころとこれからの可能性を探っています。

スポンサーとして参画する日清食品、サッポロビール、ロート製薬などの担当者の声も載せており、各企業がeスポーツに寄せる期待がよくわかります。

興味深かったのは、eスポーツと即席麺が相性がいいという話や、地方創生に効果があるという話。

5G元年となる2020年は、各自治体も巻き込んで、面白いムーブメントが生まれそうです。

トレンドを先取りするべく、さっそく内容をチェックしてみましょう。

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eスポーツイベントの協賛には、日清食品や三井住友銀行、カルビー、トヨタ自動車といった大手が参入。KDDI、読売新聞社、ANAなど、チームや選手とスポンサー契約を結ぶ企業も増えてきました。そうした企業の狙いは、若い世代とのタッチポイントの創出です

観客の主軸がJリーグは40歳以上、比較的若い世代が観戦しているといわれるBリーグでも30代なのに対し、RAGEは10代後半から20代前半。観客の約8割を30歳未満が占めており、若い世代の来場者が圧倒的に多いことが分かる

商品サンプリングの場としてeスポーツを活用する例も増えてきた。例えば、カルビーは18年12月、同社のスナック菓子「じゃがりこ」でミクシィのスマホ向けゲーム『モンスターストライク』(モンスト)とコラボ

「ライブ配信などを介してネットで観戦する観客が多いeスポーツは、そもそもECとの相性がいい」(RIZeST古澤明仁社長)

既に、eスポーツイベントの運営会社、ライブ配信するプラットフォーム、配信事業者などがあるが、今後はゲームの実況者や解説者、大会の様子を撮影・編集する制作業務、選手のマネジメント業務など、eスポーツに特化した事業の需要が高まる見込みがある

カプコンは以前から行われている世界大会「カプコンカップ」とは別に、人気プロプレーヤーを擁する国内プロリーグを立ち上げた。コナミデジタルエンタテインメントは日本野球機構や日本サッカー協会(Jリーグ)と協力し野球ゲーム、サッカーゲームの大会を主催

「グランツーリスモSPORT」は、茨城国体の文化プログラム「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」の競技タイトルにも選ばれました

世界で最もプレーされ、eスポーツタイトルとしても人気が高いのが、米ライアットゲームズが開発・運営する『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』(LoL)だ。アクティブユーザー数は世界で1億人超

日清食品にとってプラスなのは「eスポーツと即席麺は相性がいい」ことだ。ゲーム中はゲームに集中するため、食事を手早く済ませたいというゲーマーは多い

ロート製薬は2019年3月、プロゲーマーのときど選手とスポンサー契約を結んだ。ときど選手は「ストリートファイター」などの格闘ゲームの大会で世界を舞台に活躍する有名プレーヤーだ

「まず、プロゲーミングチームの影響力が販促につながること。もう一つは、“どうあがいてもアイオーデータ”という、我々には思いつかない言い方のセンスだ。ゲーマーのセンスに委ねることで、自社ではリーチできないユーザー層に知ってもらうことができた」(アイ・オー・データ機器 西田谷氏)

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取材記者がまとめたレポート形式の本であり、読んで楽しい類のものではありませんが、産業として、かなりのポテンシャルを感じます。

ゲームやITは現在、飽和しつつある点が指摘されていますが、スポーツのメタファーを用いることで、プロの育成、スポンサー契約など、新たな展開を迎えそうです。

これからは、「ゲームなんかしないで、勉強しなさい!」ではなく、「一生懸命ゲームして、スポンサーを取りなさい!」なんて時代になるかもしれませんね(笑)。

ぜひチェックしていただきたい一冊です。

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『eスポーツマーケティング』日経クロストレンド・編 日経BP

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◆目次◆

総論 急成長するeスポーツ テレビを見ない若者にはCMよりも効果的
Part1 来場者数、視聴者数もうなぎ上り キーパーソンが語るeスポーツの今
Part2 eスポーツは若者とつながる新たなマーケティングツール
Part3 地方に根付くeスポーツ 自治体・企業が期待する地方創生効果
Part4 eスポーツは1つの動き さらに広がるゲームイベントの波

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