2019年11月18日

『ベゾス・レター』S&K・アンダーソン・著 加藤今日子・訳 vol.5398

【アマゾン14カ条の成長原則】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799108646

人は優れた環境にいれば誰でも成長できる。

土井をこれまでの人生で一番成長させてくれたのは、世界最大のオンライン小売企業、アマゾン。そのアマゾンを成長させたのは、創業者ジェフ・ベゾスの思想でした。

本日ご紹介する一冊は、そのジェフ・ベゾスの株主への手紙、「ベゾス・レター」を全21回分分析し、アマゾンの14カ条の成長原則としてまとめ上げたもの。

著者はリンクトインの「影響力のある150人」に選ばれたこともあるビジネスコンサルタントのスティーブ・アンダーソンと、執筆コーチ/出版コンサルタントのカレン・アンダーソン。

本書では、実際のベゾスの手紙を紹介しつつ、そこから成長のための非凡なアイデアを抜き出しています。

・「いい失敗」を促す
・大きなアイデアに賭ける
・ダイナミックな発明や革新を実践する
・顧客にこだわる
・自分の「弾み車」を理解する
・テクノロジーで時間を短縮する
・所有者意識を持たせる
・常に1日目だと信じる

など、アマゾンの企業文化ともなっている行動原則をまとめ、その意味するところ、効果を説明しています。

在籍していた人間からしても納得の内容で、スピード感あふれる同社の雰囲気が伝わってくる内容だと思います。

さっそく、内容をチェックして行きましょう。

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当社が投資に関する決定をするときは、最近の利益率やウォール・ストリートの目先の反応にとらわれることなく、必ず長期的な市場リーダーシップという視点から判断します

市場のリーダーになれる可能性が高いと感じたときは、小さく賭けるのではなく、果敢な投資を行います

米国会計基準(GAAP)の体裁を整えるか、現時点での将来キャッシュフローを増やすか、どちらかを選ばなければならないなら、当社はキャッシュフローを選びます

当社は無駄遣いをせず、社内のリーンカルチャー[効率性(または無駄を省くこと)を重視する企業文化]を守れるよう全社を挙げて取り組んでいます。事業の純損失が続いているからこそ、コスト意識のある企業文化を強化し続けることが重要だとわかっているからです

継続して実験を行わない会社や、失敗を許容しない会社は最終的には絶望的な状況に追い込まれます

成功に必要なのは、「いい失敗」という考え方

夢のようなサービスや商品には、少なくとも次の4つの特徴があります。
・顧客に愛されていること
・規模を大きく拡大する余地があること
・資本利益率が堅調であること
・何十年でも、時代の変化に耐えられること

大きなアイデアに小さく賭ける

失敗と革新は対の関係にあり、切り離すことはできません。何かを生み出すには実験が欠かせませんが、最初からうまくいくことがわかっている実験は実験ではないのです

お客様にすごいと言わせたいという意欲があれば、革新のスピードが落ちることはないのです

長期的な考え方を持つことによって、アマゾンは重要な指標だけに集中できるようになった。アマゾンの言う重要な指標とは、顧客数と収益の増加だ

2004年にアマゾンがプライムを打ち出したときのコンセプトは、無料配送と配送日数の短縮を無制限で利用できることだった。周囲は無謀だと何度も忠告したが、ベゾスにはこれが「カスタマーエクスペリエンスの向上」と「トラフィックの増加」と「利便性の改善」をもたらすという確信があった。そう、アマゾンの弾み車を構成する3つの要素である

本物の所有者意識には長期的な考え方が必須条件です。一方で、長期的な考え方は本物の所有者意識の結果でもあります

2日目は停滞です。そのあとに続くのは迷走、さらに辛く痛ましい衰退、そして最後には死です。ですから、当社は常に1日目なのです

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アマゾンの立ち上げから約4年間、同社の企業文化に影響され、走り続けたわけですが、なぜあんなに気持ち良く働けたのか、なぜあんなに短期間で成長できたのか、その理由がわかった気がしました。

どんな偉大な事業も、一人の思想から始まる。

手紙という間接アプローチではありますが、ジェフ・ベゾスの思想がよくわかる内容に仕上がっていると思います。

ぜひ読んでみてください。

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『ベゾス・レター』S&K・アンダーソン・著
加藤今日子・訳 すばる舎

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799108646/

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07YNM35FM/

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◆目次◆

リスクと成長
なぜベゾス・レターなのか?
アマゾン「成長への14カ条」
1997年版レター(全文)

成長サイクル:実験
第1条 「いい失敗」を促す
第2条 大きなアイデアに賭ける
第3条 ダイナミックな発明や革新を実践する

成長サイクル:構築
第4条 顧客にこだわる
第5条 長期的な考え方を採用する
第6条 自分の「弾み車」 を理解する

成長サイクル:加速
第7条 決定は迅速に行う
第8条 複雑なことは単純化する
第9条 テクノロジーで時間を短縮する
第10条 所有者意識を持たせる

成長サイクル:規模の拡大
第11条 企業文化を守る
第12条 高水準を重視する
第13条 重要な項目を計測し、計測項目を疑い、自分の直感を信じる
第14条 常に1日目だと信じる

リスクと成長の精神
アマゾンのその先へ
2018年版レター(全文)

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