【ベストセラー待望の文庫化。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453219959X
本日ご紹介する一冊は、2015年に明日香出版社から出てベストセラーとなった『「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』の待望の文庫化。
これまでに5万人以上のリストラと6500人以上のリーダーの選抜・育成を行ってきたという元外資系人事コンサルタントが、選ばれる人と選ばれない人の違い、社内政治で勝つ人と負ける人の違い、さらにはキャリア構築で成功する人としない人の違いを述べています。
経営者の人事上の悩み相談に乗りながら、リストラや昇進・昇格を影で行っている著者の言葉だけに、内容には重みがあります。
キャリアは、「かっこいい人」が勝つ世界ではない。「結果を出し、人に支持される人」が勝つ世界です。
本書では、その結果を出す方法と、組織内で人に支持される方法、さらには組織を脱出してキャリアで成功する方法を書いており、じつに実践的。
土井は若いうちに独立してしまいましたが、20代、30代の頃にこれを読んでおけば組織内で出世もあったかな…。と感じました。
人は結局チームで仕事をするもの。であれば、チームでどう成果を出すか、どうやって支持者を増やし、引き上げられるか、学んでおくのは決して損ではありません。
さっそく、内容をチェックして行きましょう。
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稼げる人は、最初に納期・品質・用途など、相手の期待値を確認します
上司は命令を聞く/聞かないを重視するので、「できません」は通用しません。自分がどうしても忙しいときには、どう返せばいいかと言えば、「今担当している仕事の納期が明日の11時で動かせません。11時以降に着手して16時までに仕上げるとなると、チャートなどの作業を○○さんにお願いしてもいいですか?」など、現実的な形でどう仕上げるかを、周りのメンバーや上司に協力してもらうことも視野に入れた仮説を提案するといいでしょう。大事なことは、相手の期待値を確認した上で、ちょっとだけ上回ることです
仕事を評価するときは、期待値通りであれば「よくやった」。多少ダメでも「頑張った」と認めてあげてください。(中略)相手に「チャレンジさせられ、それなりにちゃんとやったのにマイナスの評価をされた」と受けとられると、今度は同じような仕事を受けてくれなくなる可能性が出てきます
稼げる人は必要以上に期待値を上げません。そして、期待以上の結果を出してくれれば「感謝」することで、人をうまく動かしている
仕事を一定量で区切り、そこまでにどれくらいの時間がかかったのかを計れば、自分の力量がわかります。そうすれば、納期に間に合わす方法が自ずと見えてくるはずです
仕事ができない人は、「スキル不足」「情報不足」「時間不足」を言い訳にします。でも本来、できないことをやるからスキルが鍛えられるのです
稼げる人は、自分が一番活躍できる土俵を知っています。その土俵で確実に勝つことで信頼を高めます。「あの領域の仕事なら、必ず結果を出してくれる」といううわさを周りに広めていくのです
人は、「あなたのなりたい姿」に共感してくれるかもしれません。しかし、仕事はその人の持ち味や過去の実績に応じて依頼するのです
魅力は能力にギャップがあると膨らみます。
・用意周到なのに、真っ先に行動する
・全体を捉えることが得意なのに、細かいところにも気づく
・論理的に考えることが得意なのに、話し方はすごく情熱的
稼げる人は「市場」を選び、稼げない人は「評価」を目指す
稼げる人は「できる人」と認知され、稼げない人は「やりたい人」と認知される
稼げる人は市場を見ながら「横」にスライドします。対象となる市場を移し、新たな市場で活躍するのです
自分を上げて、相手を下に落とすやり方では、味方は増えません。敵が増えるだけです。自分ではなく相手を持ち上げ、相手から自分も持ち上げてもらい、関係者全体を持ち上げられるのが稼げる人です
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最近、複数の大企業と仕事していることもあり、本書の内容の大事さを身に沁みて感じています。
個人の仕事のやり方を、人事目線、組織目線からアドバイスした、ユニークかつ実践的な内容です。
ぜひ、読んでみてください。
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『稼げる人稼げない人の習慣』松本利明・著 日本経済新聞出版社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453219959X/
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◆目次◆
文庫版まえがき
はじめに
Chapter1 結果を出せる「仕事」の習慣
Chapter2 未来を築く「キャリア」の習慣
Chapter3 人とつながる「コミュニケーション」の習慣
Chapter4 突破口を開く「思考」の習慣
Chapter5 心と体が変わる「生活」習慣
Chapter6 日々成長し続ける「働き方」の習慣
おわりに
参考文献
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