【新米リーダーにおすすめの一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799324470
デキるビジネスパーソンが、そのままのやり方でマネジメントを行うと、大体失敗します。
土井も、起業当初、同じことで随分と痛い目にあいました。
本日ご紹介する一冊は、マネジメント職についたばかりのビジネスパーソン必読のロングセラー、『新米リーダー10のスキル』です。
15年間売れ続けて、現在シリーズ累計で23万部を突破しているそうですが、なるほど、頷ける内容です。
新米リーダーの思い込み、やってしまいがちな間違いが丁寧に書かれており、「もっと早く読んでいれば…」と思う内容でした。
「第1日目に部下の心をつかむ」から始まり、「部下の話をよく聞く」「リーダーらしく話す」(といっても、偉そうに話すのではない!)「やる気を引き出す」「部下を注意する」「仕事を任せる」など、気になる内容に丁寧に、具体的にコメントしています。
部下の話をよく聞くための3つのステップ、リーダーらしい声の出し方3つのポイント、うまくいく適切な質問4つの方法など、読んでおいて損のない内容です。
ある程度以上の規模の会社なら、いっそ全マネジャーに配ってみてもいいでしょう。
さっそく、ポイントをチェックしてみます。
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これから先は、自分の技術的能力や専門知識だけで成功することはできなくなる。部下たちがきちんと仕事をして初めて、あなたの成功となるのだ
最高のリーダーは挑戦を大歓迎する。彼らは、それぞれの部下との間に、一日ごとに信頼関係を築いていく。もっともやっかいなタイプの部下が相手でも、やる気を出させ、違う考え方を促し、新しいことにチャレンジするよう励ます方法を学んでいく。そして、彼らからよりよい結果を引き出していく。最高のリーダーは、基準を高く設ける。そして「有言実行」だ
信条(すなわち、自分の信ずるところをまとめたもの)をつくれば、この新しい仕事で何をどのように達成したいのかを、つねに頭に置いておくことができる
彼は、反省しながら私にこう告白した。「たぶん、新しい環境で舞い上がってしまっていたのだと思う。権力を持つと、自分でも気づいていなかったような違う一面が顔を出した。部下は仕事を完成するための道具だと考えることがときどきあった。彼らもまた人間だということを忘れてしまっていたんだ」(中略)本当のところ、彼は自信を失っていたから過剰に権力を行使していただけなのだ
あなたが部下に何を望むのか、彼らの仕事ぶりがなぜ重要なのかをはっきりさせることだ。以下のような言葉を使って、それを伝えよう。
・きみの仕事のおかげで、私たちは~ができるだろう
・次の仕事をしてもらうことによって、きみの完全な貢献を求めたい
・きみの技術をもっと効果的に使う方法がある
部下の努力であなたが恩恵を受けたときは、それを秘密にしない
もし何か予備知識が必要だというのなら、1つ確実なものをお教えしよう。それは、部下はそれぞれ違うということだ
◆首尾一貫した態度をとる4つのルール
1.時と場合によって言うことを変えない
2.守れない約束はしない
3.知ったかぶりをしない
4.えこひいきしない
◆うまくいく適切な質問4つの方法
1.批判を含んだ質問はしない
2.部下の目を見て質問する
3.質問は短い1つの文のみにとどめる
4.質問が終わったら黙る
◆やる気を引き出す3つの基本ルール
1.自分でもしたくないことを人に頼まない
2.日常的にフィードバックを与える
3.ときに不平を言ったからといって、その人物を反抗的と決めつ
け、その言葉を否定したりしない
指示を出すときは、部下の質問に答える時間とアイデアを聞き出す時間を残しておく
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新米リーダーは大抵、傲慢になったり権威的になったり、そうでなくても気張りすぎて空回りしたりするものですが、本書はそういう新米リーダーにありがちな間違いを事前に戒めてくれます。
また、部下のタイプ別に異なるマネジメントのアプローチに関してもまとめてあり、じつに便利です。
誰でも最初は初心者。とはいえ、マネジメントのスキルは、すべての企業で等しく研修があるわけではありません。
自ら学ばなくてはいけない人に、本書は重要な示唆を与えてくれます。
ぜひ、読んでみてください。
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『新米リーダー10のスキル』モリー・ステットナー・著 ディスカヴァー編集部・訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン
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◆目次◆
準備ステップ どんなリーダーになりたいのか、目標を定めよう
01 第1日目に部下の心をつかむ
02 部下の話をよく聞く
03 リーダーらしく話す
04 やる気を引き出す
05 部下を注意する
06 部下を叱責する
07 時間を管理する
08 仕事を任せる
09 上司をコントロールする
10 ネットワークをつくる
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