【2カ月連続上場。50の新規事業を作った働き方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478107610
本日ご紹介する一冊は、2018年4月にブティックス株式会社を、5月にラクスル株式会社を2カ月連続上場、これまでに計50の新規事業を立ち上げてきたという新規事業開発のプロ、守屋実さんによる、注目の一冊。
とはいっても、新規事業開発のノウハウ書ではありません。
冒頭に、「会社のプロから、仕事のプロへ。」とあるように、仕事の姿勢やスタイル、働き方に関する内容で、これからの時代の働き方の「正解」が書かれた内容です。
なかでも象徴的なのは、以下の2行でしょう。
「会社のプロ」は、1枚の名刺でたくさんの仕事、
「仕事のプロ」は、一つの仕事でたくさんの名刺
これまでの日本企業では、同じ会社に何十年も勤め、さまざまな仕事を経験するのが普通でしたが、これからは一つの仕事を極め、いろんな会社の仕事をするのが当たり前になります。
働き手の意識が変われば、「何でも屋」「便利屋」を求めていた企業の側も、プロフェッショナルのキャリアを支援する方向に変わらざるを得ないでしょう。
これからのキャリアを考える上で、じつに有用な一冊です。
さっそく、ポイントをピックアップしてみましょう。
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「仕事のプロ」は、その名の通り、担当している「その仕事のプロ」です。広報なら「広報のプロ」、マーケティングなら「マーケティングのプロ」で、かつ、「広報なら、あの人に頼めば間違いない」と、その仕事をしようと思ったときに真っ先に思い浮かぶ人になる、ということです
世の中の流れからすると、
「これまでは会社のプロ、これからは仕事のプロ」
人の誘いには乗ってみる。それが新しい道を拓くきっかけになる
私が真っ先に思ったのは、「一つでも多くのプランを出す」ことでした(中略)すると、驚くことに、このコンテストで私が優勝したのです。審査委員長からいただいたコメントは、「ほとんどの学生が一人1通しか応募しないなか、唯一、何十通も応募したのが守屋君でした。彼だけで、全体の応募総数の1割に達しています。新規事業は、簡単にはうまくいきません。多産多死なのです。一分の一では生まれない。だから考えて考えまくり、やってやってやりまくる人間が、起業家になるのです」サクラで参加したはずの私は、想定外の理由で優勝となり、イベント主催企業であったミスミから賞状と賞金をいただきました。さらには、「うちの会社に入社しませんか?」と入社のお誘いをいただくこともできたのです
ゼロイチの間にあるグラデーションを見逃すな
人は、考えたようにはならない、動いた通りになる
考えて動き、動いた結果を振り返ってまた動く。動けば動いた分だけ、現実が分かります。そしてその分だけ、面白かったり、嬉しかったり、悲しかったり、悔しかったり、儲かったり、損したり、そして、視界が開け、ひらめき、「次」が見つかったりします。考えるだけでは身につかないいろんなものが、たくさん身につくのです
芸風が分かりにくい人より、分かりやすい人の方が、キャスティングされる可能性が高くなります。そして、ミスキャスティングされる可能性が低くなります
「会社のプロ」は、1枚の名刺でたくさんの仕事、
「仕事のプロ」は、一つの仕事でたくさんの名刺
「部外者」になった時点で、「仕事のプロ」としてのアウトプットの質が、単なる外注業者になってしまう
チームはその勝ち筋が当てはまる市場で新規事業の勝負をかける、というシンプルなシナリオを導き出しました。その勝ち筋とは、
1.非効率が散財していて、
2.その非効率を集約できて、
3.そこに経済原則が働く市場があったら、カタログ通販で参入する
◆当時の私たちが編み出した「型」
1.事業コンセプトの型である、「マーケットアウト、プロダクトイン」
2.事業開発の型である、「開発、推進、参入という工程別管理」
3.組織開発の型である「起業のプロと業界のプロの組織マトリックス」
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「ゼロイチの間にあるグラデーションを見逃すな」とあるように、本書自体も名言・原則の間にあるエピソードや事例が読みどころなのですが、そこはスペースの制約上、ぜひ本文でご確認いただきたいところ。
会社で働きながら起業したい方、漠然とでも何か挑戦してみたいという方に、超オススメの一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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『新しい一歩を踏み出そう!』・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
はじめに 会社のプロから、仕事のプロへ
第1章 「好き」をやってみよう!
第2章 仕事のプロになろう!
第3章 私はこうして「仕事のプロ」になった 第4章 仕事は人間関係が10割
おわりに 「好き」を見つけ、それを「仕事のプロ」にまで高められた人は最強
巻末資料
起業50
起業の心得
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