2019年3月7日

『小さな会社の売上を倍増させる最速PDCA日報』中司祉岐・著 vol.5230

【注目の中小企業本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822289613

亡き父が、生前、唯一ビジネスに関してアドバイスをしてくれたことがありました。

それは、「うまくいったことは継続し、失敗したらすぐにやめる」こと。

これさえ守っていれば、ビジネスはうまくいくというのです。

ではなぜ経営者は、こんなシンプルなことをできずに失敗するのか?

おそらくそれは、うまくいっていないことを認められないから。あるいは改善の一手が遅れるから、だと思います。

本日ご紹介する一冊は、中小零細企業がPDCAを回していくための画期的ツールを紹介した一冊。

著者は、山口県でニッチ分野の「小さな日本一」をたくさん輩出している日報コンサルタント、中司祉岐さんです。

本書によると、著者のクライアントの85.6パーセントは、日報を書き始めて売上を2倍以上に伸ばしたとか。

月商89万円の雑貨屋さんがたった4カ月で1.8倍の161万円、その1年後には228万円に。店長兼料理人とパート3人のパスタ屋さんは、日報導入後1年で月商が53万円から215万円に。鉄工所を引き継いだ3代目の経営者の方は、3年で年商を1億6830万円から2億8466万円に伸ばしたそうです。

本書では、このめざましい成果を達成した「PDCA日報」を、そのフォーマットと書き方を含め、紹介しています。

購入特典として、日報フォーマットのダウンロードと著者の動画セミナーをプレゼントしているので、これ一冊で今すぐに「PDCA日報」を始められるのが特長です。

著者いわく、

<経営者で努力をしていない人はいないと思います。問題なのは、努力の中身と方向性です。1日の限られた時間をどのように有効かつ生産的に使っていくか>

そのために、日報でどんなことができるのか。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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この日報には、「手帳」といわゆる「一般的な日報」と「日記」の三つの要素が入っています。みなさんは、自分の予定や計画を手帳に書きますよね。でも、手帳は予定を書き込む備忘録としての機能しかありません。実際に何をしたか、結果はどうだったかを書き込むのは「日報」の役割です。ただ、一般的な日報は上司などに報告することが目的であることがほとんどで、事実や数字を淡々と書くだけ。細かなことや失敗したこと、反省点などはなかなか正直に書けません。自分のその日の生活を振り返るのは「日記」です。手帳、日報、日記がばらばらだと、PDCAを一元的に管理することができません

◆PDCA日報の項目
1.元気の出る一言
2.「夢・希望」を書いてやる気アップ
3.「今日の目標」を具体的に書く
4.「今日の予定」を組む
5.「実際の結果」を正直に書く
6.「今日の結果」に対して評価する
7.うまくいったことを「ルール化」する
8.うまくいかなかったことの「改善策」を考える

最も効果的なのが、朝、昼間の業務中、夜の三度に分けて書くことです。つまり、朝の始業前に予定を書き込み、昼間は日報をそばに置いて行動するたび、気づきがあるたびに書き、仕事が終わったあとの夜に、1日を振り返りながらよかったことや改善策を考えます

欠点を長所に変える方法を考える

うまくいったことをルール化し、再現可能に

目標がアバウトな人は成功しない

クロージングの商談の初め頃に、雑談で「社長、最近面白いボールペンを買ったんですよ。これなんですけど、こうやって握るとプニュプニュして癒やされるんです。ちょっと試してみませんか?」といって、ボールペンを握ってもらいます。たったこれだけ。そのあと、クロージングのタイミングを見計らって、「今日、契約書にサインをいただきたいのですけれど」と言って、契約書と先ほどのボールペンを相手の前に差し出すと、こちらの想像以上に、すんなりサインをしてくれました。もちろん、「プニュプニュ・ボールペン作戦」は、ルール化して、その後も大きな成果を収めました

その結果、誕生したのが「サワモト・ジャンプ」です。来店客の方に手をつないでもらって、店の前でジャンプしてもらい、その様子を店主の木原さんが写真に撮り、お店のインスタグラムのページに載せる、というものです(喫茶店のケース)

毎月面白いメニューを出して、常連客のリピートの回数を増やすことが当初の目的でした。実際に蓋を開けてみると、それが当たって常連さんの来店頻度が短くなり、半年に1回あるいは1年に1回が、2カ月に1回、毎月に変わっていきました。新規顧客はそんなに増えなかったのですが、既存客の来店頻度が上がったことで、1日の平均来客数は、32人から58人に増加しました(カレー店のケース)

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本書がユニークなのは、成功したはずの喫茶店がその後閉店したり、800人の会場を押さえて開催したセミナーに80人しか来場しなかったりといった、いわゆる「失敗談」をそのまま載せていること。(ちなみに80人しか集まらなかったセミナーは、NHKが取材したことで、大きな集客につながったようです(弁護士事務所のケース))

中小零細企業が成功するには、社長の意識改革と時間の使い方改善、すぐ真似できる具体的な事例が必要ですが、本書にはそれがすべて揃っています。

ひさびさに、コテコテの中小企業本で、使えそうな本に出合いました。

ぜひ読んでみてください。

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『小さな会社の売上を倍増させる最速PDCA日報』中司祉岐・著 日経BP社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822289613/

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◆目次◆

第一章 逆境が心を成長させる
第二章 仕事と人生
第三章 上司と部下
第四章 組織と個人
第五章 努力とチャンス

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