2018年10月12日

『スティーブ・ジョブズ 世界を興奮させる組織のつくり方』 桑原晃弥・著 vol.5133

【組織を再発明するには。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023317209

本日の一冊は、時価総額1兆ドルを突破した世界No.1企業、アップルの組織づくりを、ジョブズ本でベストセラーを出しているジャーナリストの著者がまとめた一冊。

ジョブズの名言やエピソードを再編集した切り貼り本ではありますが、まとめ方が上手い。

ジョブズが目指したという、「魂を持ち合わせた100億ドル企業」を、どうすれば作れるのか。

本書には、そのヒントが書かれています。

著者いわく、長続きする偉大な会社をつくるためには、常に組織を再発明する必要がある。

どうすれば組織を再発明することができるのか。社歴が長くなっても鮮度を保ち続けられるのか。

ジョブズの関連本はそれこそ山のようにあり、もううんざりだという人もいると思いますが、組織づくりの面でも、じつはジョブズから学ぶことは多いのです。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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他社には絶対に真似のできない、そして真似しようとすら思わないレベルの革新を続ける

「パソコン事業ではマイクロソフトに隅へと追いやられてしまった。何かほかのことをする会社に再発明する必要がある。ほかの消費者製品とかほかの機器とか、蝶のように変態しなければならないんだ」(マークラのジョブズへのアドバイス)

すぐれた人材を集めれば甘い話をする必要はない

何につけ、世界のトップ人材に目をつけることはあとあと役に立つ

HPの創業者を自らのロールモデルとするジョブズが、その理由をこう話しています。
「年を取れば取るほど、動機こそが大切なのだという確信が深まる。HPの第一の目標はすぐれた製品をつくることだった。私たちアップルの第一の目標は世界一のパソコンをつくることだ。最も大きな企業になることでも、最も金持ちの企業になることでもない」

創業の動機をいつまでも忘れない

原動力は製品であって利益じゃない

失われた価値観、変質してしまった価値観を取り戻すには、自分たちの「原点」を再確認することが必要

ドラッカーがこう指摘しています。「目標が達成される時とは、お祝いをすべき時ではなく、定義を考え直すべき時である」

自分たちが使いたいと思う電話をつくろう

ベゾスは人材の採用にあたり、「あなたが発明したものについて教えてくれませんか?」という質問を多用しています。ジョブズと同様に、ベゾスが目指していたのは「世界を変える」ことでした。そのためには「世界を変えられると本気で信じている人」こそが必要なのです

企業でアイデアが生まれないのは、社員にアイデアが「ない」かではなく、アイデアを評価して形にする仕組みがないからなのです

「1000のことに『ノー』と言わなければならない」

情熱を傾けられるアイデアや問題を持つ

「これは絶対素晴らしい仕事になる」という確信を共有する

「卓越とは何か」を測る尺度を持つ

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ジョブズは生前、こんなことを言っていたようです。

「素晴らしい製品をつくるだけでなく、素晴らしい会社をつくることも僕はずっと目標にしてきた」

同じことを、松下幸之助も言っています。

「松下電器は人を作る会社です。あわせて電気製品を作っています」

モノ作りは当然大事ですが、それを作る人間はもっと大事。

クリエイティブな仕事を継続するためにどう組織を作ればいいか。

ぜひチェックしてみてください。

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『スティーブ・ジョブズ 世界を興奮させる組織のつくり方』
桑原晃弥・著 朝日新聞出版

<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆

1 ロックバンドみたいな大企業アップル
2 イノベーティブな組織であり続ける
3 組織のメンバーはみなアーティストである
4 利益のためではなく、本当にすばらしいものをつくるために
5 先が見えなくても失敗してもトライし続ける組織
6 創造的組織をつくる真のリーダーシップ

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