2018年10月22日

『仕事にしばられない生き方』ヤマザキマリ・著 vol.5139

【破天荒。『テルマエ・ロマエ』作者の仕事論、生き方論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4098253240

食うための仕事と、理想を貫く仕事。

両方が融合すれば理想的ですが、現実には理想を叶えるまでに、嫌々食うための仕事を続けるのが人生。

人によっては、それが一生続くことだってあります。

なかには、「いつか理想を実現するため」と言って仕事を始めたはずが、いつしかお金の力に魅入られ、理想を忘れてしまう人もいます。

本日ご紹介する一冊は、極貧生活の果てに、『テルマエ・ロマエ』でヒットを飛ばしたヤマザキマリさんが、その仕事論・生き方論を展開したエッセイ。

合理的な生き方とは一線を画する破天荒な生き方、自由な生き方に、きっと元気をもらえる内容です。

お金がなくても自由を貫いた音楽家の母と、その母の教訓、同様に自由を貫いた著者の生き方が、凄まじい。

アーティスト的な生き方を貫きたい人にとっては、必読の一冊です。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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なんであれ、自分の中に考える基準になるものがあると、人生は少しだけ、しのぎやすくなる

「助けてよ、自分」(中略)追い詰められて、どうしようもなくなったあの時、私は初めて「自分を支える、もうひとりの自分」を発見したのです

だいたい、はなっから「自分はこういう人間です」なんてわかるわけがないんです。わかっているつもりでいるなら、それは、たぶん「これまでの自分」に過ぎない

食べ物を分けてもらえなかったセミは、どうなったかといえば、それこそ野たれ死ぬことになります。けれど、この結末には続きがあって、セミはアリに向かってこう言うのです。「歌うべき歌は歌い尽くした。私の亡骸を食べて、生き延びればいい」

私が思う真の贅沢は、ひと言で言うとしたら、人間環境にこそある。人と人が出会い、互いを尊重し、それぞれが育んできた知性や教養を持ち寄った時に、生まれるもの。与えられた命と知性を使って、この世界をより深く掘り下げ、知っていく喜び。これ以上の贅沢があるでしょうか

お金がすべてというパワフルな価値観に打ちのめされないためには、それに負けないだけの価値観を自分の中に培わなければいけない

自分で選んだわけじゃないけれど、潮目が変わる時がある

手塚治虫は、トキワ荘で切磋琢磨していた頃の赤塚不二夫に、こう言ったといいます。「いい漫画を描きたいなら、漫画から学ぶな。一流の映画や小説、音楽と接しなさい」

帝国を維持して行くうえで必要なのは戦争か風呂か? その二者択一だったら、ハドリアヌスならきっと「風呂に決まっているだろう、風呂がなければ話にならん」と答えていたのではなかろうか

「自分の価値観がすべて」では自滅する

どんなお金持ちだろうと、人生の残り時間はお金じゃ買えないってことを誰もが本気で考え出したら、売れるとか売れないとかそんなことには構っていられないと思うはず

「自分にはこれしかない」とあまりに思いすぎると、せっかくいい波が来ているのに、見逃しちゃうことだってある

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若干、文章が冗長で中だるみするのと、ちょっと話の内容がバラバラとし過ぎているのが難点ですが、ぜひ読んで、ご自身の生き方のヒントとしていただきたい。

お金至上主義の世の中と一線を画し、自分の理想を貫きたいと考える人には、とくにおすすめしたい一冊です。

ぜひチェックしてみてください。

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『仕事にしばられない生き方』ヤマザキマリ・著 小学館

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◆目次◆

序 章 やりたいことで生きていく──母・量子の場合
第1章 働くこと、自立すること──ジュゼッペとの日々
第2章 持てる力をすべて使って──テルマエ前夜
第3章 風呂か、それとも戦争か──先人達が教えてくれること
第4章 私の働き方改革──トラブルから学んだこと
第5章 仕事とお金にしばられない生き方

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