2018年9月12日

『近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本』 山本昌仁・著 vol.5114

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「近江商人」といえば、すぐ「三方よし」の精神と返ってくるほど、有名な近江商人。

その近江商人を扱った本が、大阪の書店でフィーチャーされていたので、本日はそれをご紹介します。

本書『近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本』は、和洋菓子製造販売のたねやグループCEO、山本昌仁(やまもとまさひと)さんによる、注目の新書。

洋菓子部門の「クラブハリエ」が絶好調(バレンタインは一カ月で7億円)、フラッグシップ店「ラ コリーナ近江八幡」の集客が285万人という、驚異的な数字を叩き出している、今注目の企業を扱った、興味深い一冊です。

著者が幼い頃に父から受けた薫陶、教訓、近江商人の商売の基本原則など、シンプルだけれど大事なことが、しっかり書いてあり、長く商売を続けたい人は、一読することをおすすめします。

企業の社会的責任が重要視される今、地域社会と共存共栄するビジネス作りは、もはやマスト。

本書はそのためのポイントを教えてくれる本です。

さっそく、要点をチェックして行きましょう。

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不便だから行かない──。もうそんな時代ではありません。不便でも、そこでしか見られないもの、体験できないものがあれば、お客様はやってくる

ラ コリーナはあくまで出発点であって、最終的には近江八幡の町全体を変えていきたい。遠くからでも遊びに来たい場所、終の棲家として移り住みたい場所に

成功した近江商人には、故郷に橋をかけたり、寺社仏閣に寄進したり、山に木を植えて治水をやる人が珍しくない

菓子屋の商いに季節性は必ずついて回ります。もちろん、季節に合わせて多品種を用意する苦労はあるのですが、和洋菓子を展開しているおかげで売上が安定しているわけです

名前が恥ずかしいというわりには、種家は地元で高級品というイメージをもたれていました。名物は栗饅頭と最中でしたが、周囲と比べると倍ぐらいの値段がした。近江八幡限定ながら、敷居の高いお店だった。これは進物用として使われることが多かったからです

たねやはバブル時代、ホテルや料理屋などから大口注文をとることをやめ出します。二〇〇〇年代に入る頃には、ほとんどなくなりました。値引きしてでも大量に卸すことより、店で売ることを選んだ

実は、我が家には家訓がありました。父も、祖父から耳が痛くなるほど言い聞かされていた言葉です。
支店出すべからず──。
身の丈をわきまえず手を広げると、商品がいい加減なものになり、いずれ事業はたちゆかなくなる。だから、本店の商いに集中すべきだ、という教えです

自信のあるものだけで勝負する

移り変わりが激しい場所よりも、ずっと変わらない場所のほうが継続した商いができる

「売れへんもんを一所懸命作ったら、ゴミになるんやで? そしたら農家の方に顔向けできんやろ?」

飢饉で自分だけが生き残ったとしても、商いする相手が誰もいなくなったのでは意味がない。苦しいときにみんなを助けるのは、長い目で見れば自分のためにもなります

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人間は、口だけならどれだけでもキレイなことが言えますが、大事なのは、重大な決断の時に、キレイさを貫けるか。

本書には、「たねや」が決断を迫られた時、著者がどう判断して、どう実行してきたかの詳細が書かれており、まさに経営者にとって、生きたケーススタディ。

著者の事業に込める熱い思いも伝わってきて、とても楽しく読ませていただきました。

ぜひ、一読をおすすめします。

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『近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本』 山本昌仁・著

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◆目次◆

第一章 たねやはなぜウケたのか
第二章 なぜ世代交代は成功したか
第三章 ラコリーナの思想
第四章 「三方よし」をどう生きるか
第五章 たねや流「働き方改革」
第六章 変わるもの、変わらないもの

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