2018年9月4日

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』山崎圭一・著 vol.5108

【今、一番読んで欲しい教科書】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797397128

本日ご紹介する一冊は、今書店でも売れ行き好調な、「今、最も読んで欲しい教科書」。

YouTubeの総再生回数850万回、公立高校教師YouTuberのムンディ先生こと山崎圭一さんが書いた、じつに魅力的な世界史の教科書です。

「はじめに」で書かれているように、各地で同時多発的に起こっている世界史を、1つのストーリーに基づき、解説したのがポイントで、驚くほど、丸暗記だった事柄が、意味を持って浮かび上がってきます。

ある程度、ビジネスの基本がわかり、人間がわかるようになった社会人であれば、雑多な事柄を、「あるある」で理解できるようになると思います。

土井も例に漏れず、受験の時は世界史のあらゆる事柄を丸暗記したクチですが、当時本書があれば、どれだけ世界史を好きになったかわかりません。

たくさん世界を旅するようになってからは、歴史や文化ののつながりがわかってきましたが、そんなにお金と時間をかけなくても、本書があればすべて理解できたな、と悔しい気持ちでいっぱいです。

本書では、「最初にヨーロッパ、中東、インド、中国の4つの地域の歴史を個別に学んだあとに、大航海時代を通じて4つの地域が1つに合流。次に近代、現代を通じて、ヨーロッパ世界がアジアを中心とした世界に影響力を強めていく過程を学ぶ」という構成を取っていますが、これが驚くほど理解を助けます。

また、年号をあえて書かずに覚えるというのも、「原因と結果」を押さえるのに効くことが、よくわかりました。

どうしても年号を覚えたい受験生には、年代を覚えるのにヨーロッパと中国の中間にある「中東」を使って覚えるというテクニックが紹介されており、とても有用。

とてもすべては拾いきれませんが、さっそく、いくつかポイントを見て行きましょう。

———————————————–

生産経済が始まると、人々は獲物を追い求めて移動するよりも、生産を行っている場所で暮らしたほうが有利になります

平野の少ないギリシアは、人口が増えると土地が不足します。そこでギリシア人は地中海の海上交易を活発に行い、各地に植民市を建設しました

リュクルゴス制のような厳しい訓練と軍国主義により、スパルタ市民は平時であっても常にヘイロータイやペリオイコイに“ナメられない”ようにする必要があったのです

ペロポネソス戦争で混乱するギリシア世界の北に、マケドニアという国家がありました。ペロポネソス戦争の混乱は、このマケドニアに「漁夫の利」をもたらします

「平等」が、かえって対立を生み出してしまう

国家の規模が大きくなればなるほど、権力が集中するのは、歴史の1つの「パターン」

「愛」という今までのユダヤ教にない考え方が、八方ふさがりで苦しむユダヤの民に救いを与えました。そのため、民衆はイエスに従い、イエスを救世主(ギリシア語でキリストといいます)と呼ぶようになるのです

カールが獲得した広大な領地は、カールの子の代までは維持しますが、孫の代になると、孫同士で領地を奪い合うようになります。彼らカールの孫たちはヴェルダン条約、メルセン条約という2回の条約によって王国を東フランク王国、西フランク王国、そしてイタリアの3つに分けました。これが、現在のドイツ・フランス・イタリアの「ルーツ」になります

キリスト教会、特にカトリック教会はヨーロッパに「統一性」をもたらしました。一方、もう1つの中世ヨーロッパ社会の要素、「封建社会」の成立はヨーロッパに「多様性」を生み出しました

トルコ人は体格がよく、戦闘に適性があるため、8世紀頃からイスラーム世界でも傭兵や奴隷兵として活用され始めていました。そして10世紀に、このトルコ人自体が王朝(カラ=ハン朝)を建設することになり、イスラームを受け入れます

中東では、ヨーロッパ諸国の“宿敵”オスマン帝国が成長していたため、陸路でのヨーロッパからアジアへの交易ルートが途絶えてしまっていました。そこで、「陸がダメなら、海から行こう!」と、ヨーロッパ諸国が大西洋に乗り出して新しい交易路を確保しようとしたことから、世界が一体化する大航海時代が始まるのです

———————————————–

やはり、ボリュームが多すぎて、紹介しきれませんでしたね。

土井は本書を一冊、献本していただきましたが、2冊購入することに決めました。

もちろん、これから受験をする娘2人のためです。

本書を読んで、世界の歴史を好きになって欲しい。そして何より勉強を好きになって欲しい。

昔、フランス語の先生に「日本人は勉強が嫌いよね」と言われ、ものすごく悔しかった記憶がありますが、その原因は教科書と教師にあると思っています。

人間は、意義を感じられないと情熱的に取り組めない、魅力的なストーリーがなければ覚えられない生き物だと思います。

本書を読んで、一人でも世界史嫌いの人がいなくなって欲しい。

なぜなら世界史は、グローバルで活躍するための必須教養だからです。

押し売りしてでも読ませたい一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

———————————————–

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』山崎圭一・著 SBクリエイティブ

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797397128/

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07FVK45BX/

———————————————–

◆目次◆

はじめに 世界史には“1つ”のストーリーがある!
ホームルーム1 「わかりにくい」という世界史の教科書の“弊害”
ホームルーム2 世界史は数珠つなぎにして学べ!
ホームルーム3 世界史は「年号」を使わずに学べ!
序章 人類の出現・文明の誕生
第1章 ヨーロッパの歴史
第2章 中東の歴史
第3章 インドの歴史
第4章 中国の歴史
第5章 一体化する世界の時代
第6章 革命の時代
第7章 帝国主義と世界大戦の時代
第8章 近代の中東・インド
第9章 近代の中国
第10章 現代の世界

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー