2018年4月10日

『集中力のひみつ』伊藤丈恭・著 vol.5007

【演劇的アプローチによる集中法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4875865295

本日ご紹介する一冊は、話題となった、あの『緊張をとる』シリーズの第2弾。

今回は、『集中力のひみつ』ということで、若手俳優の指導に定評のある演技トレーナー、伊藤丈恭氏が、ストーリー形式で集中力を高めるコツを指南しています。

集中力を「感受性の集中」と「論理性の集中」に分けて論じたり、「集中力は単独では存在しない」ゆえに直接コントロールできない、と喝破したあたりが新しい。

集中力の指導をする「誠」と生徒の「ポジ男」「ネガ子」のやり取りを通じて、演技に必要な「感情」「リラックス」「集中力」「想像力」などを養うのが目的で、クリエイティブな仕事をする人には、きっと役立つ内容だと思います。

「集中集中、集中しなくちゃ」
みたいな発想では、じつは集中力は生まれない。

プロの指導を体感できる、興味深い内容です。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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集中力は直接操作できない

集中力を無視したら集中できる

ただ集中しててもアカン。その分野専用の集中力を身に付けな

ほとんどのものは他と連動して存在してるねん。単独で考えたら解決せえへんからな

どんなに才能があっても自分の状態をチェックできひんかったらバランス崩して、立て直すこともできひんからな

クリエイティブなら演技と感性は似てるんだ。広く準備して、仕上げはシンプルに研ぎ澄ます、の二段階。言い換えたら、緩く自由に準備して、論理でまとめて仕上げる。これは多くのことに通用する順番だ。だからまず感受性の集中力ってことだ

楽しいときは集中している

俺ら俳優は役作りのときに自分の過去の体験を使って感情を蘇らせるんだけど、遠い昔のように思い出しにくいものは後頭部なんだ

面白いことを教えてやるよ。芝居を見てて、役が遠い昔を思い出す場面で、眉間にしわを寄せてたら下手な俳優なんだ

集中力のコツ1 集中力には対象がいる
集中力のコツ2 対象に興味を持つ
集中力のコツ3 対象に疑問を持つ
集中力のコツ4 要素に分解して取組みやすくする
集中力のコツ5 アホな方法で記憶する

正直さにこだわると発想力がなくなる

合格ラインを下げると感性は飛躍する

映画で面白いも、演技での出来も1パーセントでオッケーにする

分解してアプローチのハードルを下げる

分解して欠点や失敗のパターンを知る

どんな練習も最小単位にしてやる

目の前の一点に集中する。それが間違えられてる集中力なんだ。もちろん目の前も大事だけど、全体への集中を忘れちゃいけない

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どうすれば記憶できるか、思い出せるか、などというトピックもあり、これは学習塾の先生や学校の先生、親も上司も読んでおくべき内容だと思いました。

関西弁ノリの会話調で一気に読めるため、厚さの割に読書自体も苦にならないと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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『集中力のひみつ』伊藤丈恭・著 芸術新聞社

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◆目次◆

序 集中力は直接操作できない
第一話 感受性の集中
第二話 感受性の伸ばし方
第三話 論理性の集中
第四話 集中力の鍛え方
第五話 ハードルを下げる
第六話 集中力でアイデアを出す
第七話 集中力を伸ばす心構え
第八話 楽しみやすくする
第九話 慢心が集中力を奪う
終話 その後

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