2018年3月17日

『モンテッソーリ・メソッド』堀田和子・監修 堀田はるな・著 vol.4987

【ベゾス、Google創業者を育てた教育メソッド】
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ニューヨークに住んでいた頃、知人から「モンテッソーリ教育」というものが存在する、という話を聞きました。

有名起業家や大統領を育てたすごいメソッドという話は知っていて、何となく気にはなっていたのですが、最近、子育てに興味が湧いてきたこともあり、本格的に調べてみることにしました。

すると、どうやらこの「モンテッソーリ教育」、ラリー・ペイジやセルゲイ・ブリン、ジェフ・ベゾス、果ては藤井聡太棋士までが、恩恵を受けているというではありませんか。

そこであわてて読んでみたのが、本日ご紹介する一冊『モンテッソーリ・メソッド』です。

著者は、このモンテッソーリ・メソッドを採用した、「モンテッソーリ原宿子供の家」「モンテッソーリすみれが丘子供の家」教員、保育士の堀田はるなさん。

監修を、「モンテッソーリ原宿子供の家」「モンテッソーリすみれが丘子供の家」園長の堀田和子さんが務めています。

どうやって子どもの認知スキル、非認知スキルを伸ばすのか、どうやって自律した子を育てるのか、ヒントが満載で、ものすごく勉強になりました。

さっそく内容をチェックしてみましょう。

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取り組むべき課題はすべて子どもたちが決める

ひとつの教育法を全員にあてはまるのではなく、子どもによってやり方を変えていく

◆モンテッソーリ・メソッド三つの基本
1.子どもの自主性を最大限にサポートする
2.生き方の基礎となる体験を提供する
3.「敏感期」にもとづいた関わりをする

子どもが使いやすいサイズの机や椅子、ハサミやのりといった、子どもが今必要としている道具を用意すること

子どもがもう少しでできそうな何かに取り組んでいるとき、手を出さずに見守ってあげることです。子どもの挑戦が限界を迎えたときには、ちょうどいいころ合いを見計らって「お手伝いしようか?」と声をかける

その子の興味が、ある時期でほかの子と大きく違っていたからと言って、特別に矯正をするようなことはしません

大人は子どもの先回りをして失敗を回避させるようなことをしてはいけません

とにかく「たくさん」手を使う

子どもは、自分でできることが増えるにしたがって精神的にも自立していきます

「敏感期」にもとづいた関わりをする

【秩序の敏感期】2~3歳ごろ
【感覚の敏感期】3~6歳ごろ
【運動の敏感期】4歳半ごろまで
【言語の敏感期】6歳ごろまで

「サイズ」は子ども用、「素材」は大人用

物の置き場所を決める

◆モンテッソーリ教具の特徴
・ひとつしかない
・「子どもサイズ」である
・「ひとつの目的」のために作られている
・子ども自身で「誤りに気がつく」
・「美的」である

数という抽象概念も感覚を使って、教具に触れることが理解への近道

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幼児期、子どもは自分の教育を選べませんから、こういった基本を学ぶのは、親の責任です。

自然から学ぶ機会の少ない都会の子どもほど、親がきちんと理論を理解していないと、発育が遅れるのでは、と思いました。

モンテッソーリ教育で使っている教具も、よく考えられており、子どもの教材作りの参考にもなると思いました。

教育に携わるすべての人に読んでいただきたい一冊です。

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『モンテッソーリ・メソッド』堀田和子・監修 堀田はるな・著 あさ出版

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◆目次◆

はじめに 子どもの才能を伸ばす最高の方法
第1章 モンテッソーリ・メソッドで育つとどんな大人になるのか
第2章 子どもの才能を伸ばすモンテッソーリ・メソッドとは
第3章 子どもが育つ「環境」を整える【家庭編】
第4章 子どもが育つ「環境」を整える【子供の家編】
第5章 小学校以降のモンテッソーリ・メソッド
おわりに 人間はいくつになっても成長する
監修の言葉

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