2017年12月4日

『小さくても勝てます』さかはらあつし・著 vol.4884

【小さな会社が勝つための考え方とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478103860

本日ご紹介する一冊は、西新宿の小さな理容室「ザンギリ」が行列店に変わるという、実話に基づくビジネス小説。

ストーリー運びは『100円のコーラを1000円で売る方法』、メンター役の元コンサルタントのセリフは『夢をかなえるゾウ』といった感じで、舞台が西新宿の小さな理容室。

※参考:『100円のコーラを1000円で売る方法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046015071/

※参考:『夢をかなえるゾウ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864100829/

主人公は、この理容室の経営者の一人息子で、衰退する業界にあって何とか愛する理容室を成長させたいと願う大平法正(おおだいらのりまさ)くん。

その大平くんの前に、元コンサルタントと名乗る「立三(たつぞう)さん」が現れます。

カリスマコンサルタント、マイケル保田が書いた『企業戦略の時代』、『財務諸表入門』、『ポーターの経営戦略がわかる』『キャズムマーケティング理論入門』などを片っ端から読んでもさっぱりわからない主人公に、メンターである立三さんが、小さな会社の経営で大切なことを伝えます。

コストの考え方、値づけのポイント、マーケティングのヒントが散りばめられていて、起業家・経営者には良い頭のトレーニングになるでしょう。

さっそく、ポイントを見て行きます。

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世の中の新しい職業は、いつも自分で名乗ることからしか始まらない

営業マンが目指すべきは「なんでも相談してもらえる信頼関係の構築」

まず相手の動きを利かなくすることこそが『戦略的発想』

「手法」は新しい対象を求め、「新しい考え方」を生み出す。それをいち早く察知して対応する者が、生き残るのである

非合理的に決めた志を、合理的に追いかけた者だけが、志を達成する

ビジネスは「構造」「制約」「仕組み」で理解する

経営というのは結局、何に集中し、どの順番でやるのか。それを決めることが肝心なんや

みんな、安い商品やサービスが出てくると、「価格を下げないと競争に負ける」と思いがちだが、実際にはそうではない。需要曲線が存在するということは「高い価格でもお金を払ってくれる人がいる」ということだ

今のお客さんを徹底的に把握しろ、数字で把握しろ

コストをかけずに、お客さんが喜んでくれる、お客さんのためになるサービスを積極的にやることが大切だ

「<ネヨカの法則>ってのがあるよ」と親父は即座に言った。
「お客さん、肩こってますネ」
「うち最近、タイ式マッサージ始めたんですヨ」
「1回、やってみませんカ」

一番になれないものは切り捨てる

自分の個性を活かして勝てる分野を探したほうが絶対にええんや

情報というのは『個性もしくは専門性』と『何か』の掛け算で作れるんや

例えば、仕事用に車を3年使うつもりで購入する場合、3年後に売却する時の売却価格を<サルベージバリュー>と言うのだそうだ。だから、フォトスタジオのために本当に必要なものの<サルベージバリュー>を計算しておけば、最悪の場合の損を計算できる

「企業はいつも3つのことしか考えていない。それは『メリットは何か?(いくら儲かるのか?)』『コストはどのぐらいか?』『リスクは何か?』なんや。だから、企業にアプローチする時はこの3つの疑問に応えられる要素を用意するのが秘訣や」

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「実話に基づくストーリー」とのことですが、そうであれば、どんな施策が実際どんな結果につながったのか、明記して欲しかったと思います。

結局、ビジネスに本当に役立つ本というのは、しっかり因果関係が書かれている本なので、本書はそこがあいまいなところが残念です。

原理原則を学び、思考トレーニングをするには良い本です。

自己啓発書としても楽しく読めるでしょう。

ぜひチェックしてみてください。

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『小さくても勝てます』さかはらあつし・著 ダイヤモンド社

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http://bit.ly/2idelZu

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◆目次◆

第1章 戦略的発想で志を追いかける
第2章 ビジネスを理解すればチャンスが見える
第3章 手順を考え、数字で表現する
第4章 自分らしさを発揮できる局面で戦う
第5章 情報の発信で追い風をつくる
第6章 ビジョンを共有し、ブランドで約束する
第7章 新しさを取り入れながら、変わり続ける

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