2017年8月3日

『ダークサイド・スキル』木村尚敬・著 vol.4761

【ミドルマネジメント必読】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532321514

本日ご紹介する一冊は、ミドルマネジメントが使いこなすべき、『ダークサイド・スキル』を紹介した一冊。

著者は、経営共創基盤(IGPI)パートナーの木村尚敬(きむら・なおのり)氏。

巻末には、良品計画松井忠三氏との対談もあり、社内政治のノウハウと実際がたっぷり学べる内容となっています。

情報の非対称性を利用して上司を操る、CND(調整・根回し・段取り)を怠らない、上司にとって重要な「神経回路」の一部になるなど、重用されるミドルマネジメントになるためのノウハウ・心構えが、かなり具体的に論じられています。

巻末の対談では、会社の中に情報伝達の「神経回路」を作る方法として、良品計画の松井氏が「監査室」を作った経緯が紹介されています。

どうやったら社内政治を制することができるのか、現場改革のために利害を一本化できるのか、良いヒントがもらえました。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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普段から「うちの部は実はこういう問題があって」「あそこの部では、こんなことを言っていた」ということを社長の耳に入れておくと、あなたは社長にとっての神経回路の一部になる

日本の会社の不思議な点として、リスクをとって果敢に散った人は、短期的にはバッテンがついて閑職に飛ばされたとしても、何年か後にはまたメインストリームに復帰するという、なぜだかわからないが不思議かつ健全なブーメラン作用が残っている

部下のために七割の時間を使う

財務三表が読めるというのはどういう状態かというと、一つは自分の事業の儲けのメカニズムがわかること、二つ目はきな臭い部分を発見できるかどうか、三つ目は施策と数字が紐付いているかどうか

重すぎる住宅ローンや子どもの教育資金など、毎月の固定費が高止まりした状態だと、いまの収入を失うわけにはいかないという強いプレッシャーがかかる。固定費を上げてしまうと、現状を維持するだけで大変なので、保身に走りやすくなる

独自のルートをつくり上げるとすると、必ずどこかで発見される。上になればなるほど、下の人間が発見するんです。すると、堤さんや僕の初期のときのように、いじめられる人間が出てくる。(中略)必ず見つかる。だから、そういう独自ルートではなくて、オフィシャルな組織にしたんです。監査室という組織に行かせる。監査室も「ご用だ」と粗探しにいくのではなく、店長の相談役として行かせるようにした。そうすると、嫌われ者の監査室がわりと頼りになる組織とみなされるようになる。さらに報告のときに販売部長たちも同席させる。つまり、利害が反対の人たちが同席することによって、言った先を追及するような行為も同時になくなる。会社のいちばんの目的は現場が良くなるということですから、利害が反する人たち
も同時にいることにしてあげれば、表面的には対立しても、最終的な利害は一本になる。一本になるというところまで企業力を上げれば、今度、反目はなくなるわけです(松井忠三氏)

傍流に行って腐らなかった人というのは、自分の生き方を持っている人なんです。普通は主流を外れると、サラリーマン人生はここでおしまいだと思うわけです。そうすると、どうしても腐ってしまう。でも、腐らずにやっていける人は、一歩離れることによって、人間模様がよく見えるようになる。自社の欠陥もよくわかるわけです(松井忠三氏)

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スキルが箇条書きされている類の本ではないのですが、現場の意思決定の話が丁寧に書かれており、かえって理解が深まりました。

また、「財務三表が読めるというのはどういう状態か」の話も、シンプルながら勉強になりました。

ミドルマネジメントのキャリアや生き方のヒントも書かれており、一読しておいて損はないと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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『ダークサイド・スキル』木村尚敬・著 日本経済新聞出版社

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◆目次◆

プロローグ 「表のスキル」だけでは生き残れない時代
PartI 7つのダークサイド・スキル
その1 思うように上司を操れ
その2 KYなヤツを優先しろ
その3 「使える奴」を手なずけろ
その4 堂々と嫌われろ
その5 煩悩に溺れず、欲に溺れろ
その6 踏み絵から逃げるな
その7 部下に使われて、使いこなせ
PartII ダークサイド・スキルを磨くポイント
その1 いつでも戦える態勢を整える
その2 人を操る3つの力
その3 ブレないリーダーになるために
PartIII ダークサイド・スキル実践編
対談 良品計画・松井忠三氏×IGPI・木村尚敏

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