2017年5月6日

『自分の休ませ方』枡野俊明・著 vol.4672

【心を切り換え、パフォーマンスを上げる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413210867

みなさま、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか?

本日ご紹介する一冊は、住職でありながら数多くの著書を持ち、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授としても活躍中の枡野俊明(ますの・しゅんみょう)さんによる新書。

『自分の休ませ方』とは、なかなか心に刺さるタイトルで、休ませ方にもノウハウがあるのかとついつい手に取ってしまいました。

休み中もつい働いてしまう自分への戒めとして読んだのですが、意外に仕事のヒントが詰まっていて、得した気分です。

・階段には必ず踊り場がある
・走ってはいけない
・ゆったりした動きだからこそ、演者の思いや意図が伝わる

なるほど、先日ラジオで聞いた音楽談義に、こんな話があったのを思い出しました。

最近売れている曲は、音数が少ない。ゆったりして間がある。それでいてちょっと聞くと「間違いなくあの曲だ」とわかるもの。音が多すぎるのにみんな疲れたのかもしれない。(亀田誠治さん)

消費者が疲れているなら、ビジネスも疲れている人間に寄り添ったものでなくてはならない。

本書を読んでいて、そんな気づきをいただきました。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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禅にはこんな言葉があります。
「七走一坐」
七回走ったら、いったん立ち止まって、静かに坐りなさい、ということです。そうすることで、自分が走っている方向は正しいのか、自分にふさわしい走り方をしているのかが見えてくるのです。

階段には必ず踊り場があります。その踊り場でひと息つくから、長く続く階段も上りきることができるのです

「廊下を走ってはいけません」(中略)
社会生活を学ぶ最初の段階である小学校で、「走らない」ことを強調するのは、それが人生を生きていくうえでも大切なことだからかもしれません。禅寺でも特別なときを除いては、走ってはいけないとされています。

ゆったりした動きだからこそ、演者の思いや意図が、つまり、心が余すところなく一つひとつの動きにあらわれるのです

周囲が見えなくなる速さで歩いていませんか。足早に歩いていると、周囲が見えません

鏡のように静かな水面に小石をひとつ投げ込むと、当然、波紋ができます。その波紋を止めようとして水に手を入れたら、また、新たに別の波紋が生まれますね。しかし、何もせずに放っておけば、波紋はしだいにかすかなものになって、やがては消えてしまいます。静かな水面が戻ってくる

禅には食事の前に必ず唱える「五観の偈(ごかんのげ)」というものがあります。その意味は次のようなものです。
一、大勢の人のお蔭でいまこの食事があることを思いながらいただく
二、そのありがたい食事をいただいていい自分なのかを省みながらいただく
三、貪り、怒り、愚かな心がないかを自分に問いながらいただく
四、心身を健やかに保ち、修行を続けるための良薬としていただく
五、修行に励み、成道をなす(悟りを得る)ために、大切にいただく

見えにくいところほど手をかける

「遊戯三昧」でそのことと一体になる

評価に縛られると、執着に変わる

すぐには結果に結びつかない「一生懸命」はあるでしょう。しかし、自分を磨いてくれない「一生懸命」はないのです

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アマチュアゴルフ界のカリスマ・中部銀次郎さんの『もっと深く、もっと楽しく。』にも、走ることを戒める記述があったのを、ふと思い出しました。

※参考:『もっと深く、もっと楽しく。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087497127/

上段で述べたように、ビジネスのヒントとして、また自身の生き方のヒントとしても読める、大変興味深い内容です。

「禅」の精神を、初心者でもわかるように噛み砕いてくれていて、「禅」そのものにも興味が湧きました。

人生100年時代、自分とうまく付き合うために、ストレスに負けずに生きるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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『自分の休ませ方』枡野俊明・著 青春出版社

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http://bit.ly/2pfNZa8

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◆目次◆

第一章 立ち止まる──走り続けるだけが人生ではない
第二章 自分を休ませる──自らを見つめる時間をつくる
第三章 心を整える──過去や未来ではなく「いま」を生きる
第四章 一歩踏み出す──新しい自分を始めるために

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