2017年5月11日

『考え方』稲盛和夫・著 vol.4677

【長期的な成功を呼ぶ『考え方』】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479795731

本日の一冊は、すでに10万部超のベストセラーとなっている、稲盛和夫さんの『考え方』。

京セラを創業し、第二電電(KDDI)を設立し、日本航空のスピード再生を実現した当代随一の経営者が、自ら「私ほど幸せな人間はいない」と語る人生とはどんなものだったのか、そしてわれわれが同じように充実した人生を送るためには何が必要か。

「稲盛節」がたっぷり効いた、自己啓発の書です。

正直、稲盛さんの半生についてはこれまでにもさんざん読んできているので、自伝部分には目新しさは感じません。

ただ、窮地に陥った時の奥様とのやり取りや、その時氏がどう考えたかという部分は、大いに参考になりました。

若い時は、どうしても人間、利己的になりがちですが、本書はその利己的な考え方を削ぎ落とし、長期的な成功を呼ぶ『考え方』をインストールしてくれる内容です。

どうすれば粘り強くなれるのか、どうすれば勇気が出るのか。

その答えは、すべて本書に書いてあります。

さっそく、ポイントをチェックして行きましょう。

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自分だけよければいいという利己的な心や気まぐれな感情など、自分を悪しき方向へ導く「考え方」がもたらす判断基準しか持っていない人は、常に揺れ動く自分の心に左右されることになります

才能を使うのは「心」だと言われるように、「考え方」が自分の能力を動かしていかなければなりません。心を失い、能力だけがあるという人は、「才に溺れる」と言われるように、必ず失敗します

大切なのは、「こうありたい」と思い続けることです。「こういう自分でありたい」と思って一生懸命努力し続ければ、必ず人間は成長するものです

人生とは素晴らしい希望に満ちているものです。常に夢を描くことを忘れない、ロマンティックで明るい「考え方」を持ち続けていれば、未来は開けるのです

「こうしたい」という思いに、「でも」「かも」といった濁りがあると、思いの持つ力はゼロになってしまいます。一切の疑念を捨て、その実現を信じて強く思い続けることが大切です

先が見えないなか、目標を追い続けるには、闇を照らす「光」が必要です。信念という光があるからこそ、その道を歩み続け、成功にたどり着くことができます

自分が燃える一番よい方法とは、何でしょうか。それは仕事を好きになることです

勇気を生み出す源泉が、相手への思いやりです。自分を捨て、自分はどうなってもいいと思い、相手のために尽くそうとすれば、真の勇気というのは出るものです

自然界を見てください。植物は傷めつけられると、それに反発して、よりたくましく成長していきます。たとえば、自然に生えている木に比べて、剪定した庭木のほうが、さらに早く伸びていきます。剪定で木は枝を切られて傷めつけられますが、その傷みをバネにするかのように成長していくのです

それは、自分個人だけを守る、あるいは自分の家族だけを守ればいいという「小さな愛」ではなく、多くの従業員を守り、幸福にする、ひいては社会の進歩発展にも貢献するという「大きな愛」です。その「大きな愛」に身を捧げる人生とは、やりがいのある幸福な人生だと私は思います

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本書には、われわれが成長発展するための考え方と、それに対応した27のエピソードが書かれており、それぞれ楽しむことができます。

経営者、ビジネスパーソンの心のエネルギー補給に役立ちます。

ぜひチェックしてみてください。

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『考え方』稲盛和夫・著 大和書房

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◆目次◆

序章 素晴らしい人生をもたらす羅針盤
一 大きな志を持つこと──気高く、素晴らしい夢を描き、追い続ける
二 常に前向きであること──明るい心には、必ず幸運が宿る
三 努力を惜しまないこと
  ──頑張ることをあきらめない人に、真の充足感は訪れる
四 誠実であること──正しいことを正しいままに追究する
五 創意を凝こらすこと
  ──昨日よりは今日、今日よりは明日、明日よりは明後日と改良改善する
六 挫折にへこたれないこと──災難は天が与える素晴らしい贈り物
七 心が純粋であること──行動の成功は、その心の美しさによる
八 謙虚であること──自らを愛する心を抑える
九 世のため、人のために行動すること──自己犠牲をいとわず相手に尽くす
終章 善き思いに満ちていること

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