2017年3月11日

『東大が考える100歳までの人生設計』 東京大学高齢社会総合研究機構・監修 vol.4616

【あの東大が人生設計を提案?】
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リンダ・グラットンの『ライフ・シフト』以来、「人生100年時代」が、すっかり認識として広まってきた気がします。

※参考:『ライフ・シフト』
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本日ご紹介する一冊は、何とその100年時代の人生設計を、あの東大の教員たちが提案した一冊。

監修者となっている「東京大学高齢社会総合研究機構」は、「活力ある超高齢化社会」を構想・実現するため、2009年に創設された学部横断的教育研究組織。

現在、専任教員16名の他、東大の11研究科から関係教員50名が参画しているそうです。

本書では、その専門家たちが、人生100年時代の仕事、健康、住まい方、余暇などを、それぞれデータを用いながら論じており、人生100年時代のバイブルとなり得る内容に仕上がっています。

もうちょっと仕事のことや資産運用の話が厚ければ良かったのですが、健康、食事の部分は妙に充実しています。

要介護3大要因(運動機能障害、脳血管障害、認知症)を防ぐには、どんな生活をすれば良いのか、食事・運動をどうすれば良いか、どんな活動が身体に悪いのか、詳しく述べられており、生活習慣を変えたい人には良いヒントになるでしょう。

さっそく、気になるポイントをチェックしてみます。

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現在の日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳(2015年)。これは、まだまだ延びて、2050年頃には、男性84歳、女性90歳になると予測されている

日本の高齢者が要介護となる原因は、(1)骨・関節疾患が約25%(うち転倒・骨折だけでも約12%)、(2)脳血管障害が約19%、(3)認知症が約16%である(2013年)。これら3大要因は、生活習慣の改善(食事・運動・休養)で予防あるいは発症を遅らせることができる

関節障害や腰の痛みは、筋力低下によることが多いので、鎮痛剤などの薬では治らないが、食事療法や運動療法で痛みが取れることが多い

40歳以上では筋力が年間約1%低下し、60歳以上では年間5~10%低下、75歳を超えると急速に低下する

日本人は塩分を摂りすぎなので胃がんが多いという説がある

大腸がんについては、腸内環境を整えるため食物繊維を摂ることや、乳酸菌を摂ることが良いといわれている

大事なのは、いわゆる腹筋・背筋運動で鍛えるような腹筋や背筋ではなく、大腰筋と腸骨筋。ここを鍛えて骨盤を前傾させる(後傾させない)ようにすると、腰痛・肩こりだけでなく、肥満や内臓の不
調も解消する

減量するならたタンパク質と運動を

30品目主義より一汁一菜主義で

歳をとったら、夫婦の寝室は別にするのがよい

体の機能低下をカバーできる住環境を整える

家を新築・改築する時には、寝室のそばにバスルームを置く

歳をとったら、小ぶりの車が楽になってくる。もちろん、小さい方が税金も安いし、軽い分だけ燃費も良い。小さくても、しっかりした質の良い「小さな高級車」を選びたい

定年後は、職場でもなく、家庭でもない、第3の居場所を持とう

生活を「切り詰める」のではなく「シンプル」にする

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個人的には、ここまで具体的に老後のことを考えるのはあと20年ほど先になりそうですが、今から何が起こるのか予見しておけば、キャリアの構築、不動産の購入などの行動が違ってくると思います。

親の介護が控えているという方、今から老後に備えておきたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

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『東大が考える100歳までの人生設計』
東京大学高齢社会総合研究機構・監修 幻冬舎

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◆目次◆

はじめに
第I部 SectionI 基礎理論編 ヘルシーエイジングのための基本原則
第II部 SectionII 戦略編
第1章 健康編 食事・運動・休養
第2章 生活環境編 住まいと身の回りの環境を整える
第3章 生きがい編 あそび・たのしみ・しごと・居場所
第4章 制度活用編 いざという時に備える

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