2017年2月20日

『テクノロジー4.0』大前研一・著 vol.4597

【大前研一が最新テクノロジーと未来を書く最新刊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404601847X

本日ご紹介する一冊は、元マッキンゼーの日本支社長で、MIT(マサチューセッツ工科大学)では大学院原子力工学科で博士号も取得している大前研一氏が、「テクノロジー4.0」について語った一冊。

テクノロジー4.0とは、単体のテクノロジーを指すのではなく、テクノロジーのつながり、さらにはそれによって起きる革命のこと。

著者の言葉を使って言うなら、こうです。

<テクノロジー4.0とは、デジタルコンチネント(大陸)における情報革命であり、物流革命であり、生活革命であり、企業競争上の革命でもある>

既にBBMで紹介した、『UXの時代』や『ブロックチェーン・レボリューション』などと併せて読めば、来たる大変動の時代に備えることができるでしょう。

※参考:『UXの時代』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486276245X/

※参考:『ブロックチェーン・レボリューション』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478069964/

まだUberもAirbnbも使ったことがなく、IoTや位置情報サービスに隠されたビジネスの可能性にも気づかないビジネスパーソンは、これからの時代、残念ながら淘汰されるでしょう。

そうならないためにも、ぜひ押さえておきたいトピックが満載です。

さっそく、内容をチェックしてみましょう!

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セーフィーという会社は、170度モニターできるカメラとスマホを連携させるセキュリティサービスを提供しています。カメラで捉えた映像を、自分のPCやスマホで見ることができるというものです。
このカメラを自宅の玄関前に取り付け、月980円払うと、誰かが来たときにセンサーがそれを感知し、自分のスマホにアラートで通知してくれます。さらに、録画された1週間分のデータがクラウド上
に保存されていますから、何かトラブルがあったときには、それを警察に持ち込めば分析してもらうこともできます。この技術に警察の持つビッグデータを組み合わせると、画像解析ができ、映ってい
る人間が前科のある人間でないかなども分かります

ドイツの航空会社ルフトハンザは、世界の民生用ドローンのシェアの7割を占める中国のDJIと契約し、ドローンを使って航空機の機体整備を行っています

2011年に設立されたストライプは、オンライン販売サイトに対して数行のソースコードをサイトに埋め込むだけで決済機能が導入できる決済システムを提供するFinTech企業です。時価総額は5600億円を超えています

「家計管理の自動化サービス」という分野があり、これにあたる企業には、レベルマネー、ミント、ディジットなどが挙げられます。家計管理の自動化とは、銀行口座や保有しているクレジットカードを登録しておくと、銀行口座の取引情報やクレジットカードの利用状況などを一元的に管理できるというものです

資産運用については、パーソナルキャピタル、ベターメント、シグフィグといったFinTech企業が活躍しており、スペインの大手銀行・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)や、米国
の銀行・シティグループなど、既存の大手金融機関も出資しています

北國銀行は「freee」というクラウド会計ソフトを使用し、許諾を得た企業の財務データを共有し、融資の判断材料としています。企業の帳簿をリアルタイムで把握できるので、「売上も手元資金も潤
沢に積み上がっていますね。2店舗目を出してはいかがですか。当行がファイナンスしますよ」といった、業績に沿った効果的なアプローチができる

電子機器事業やスポーツ事業を手がける東京のマミヤ・オーピーと米国の芝刈り機メーカー大手Jacobsenが共同で、自動芝刈りロボットを開発しました

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「テクノロジー4.0」に絡んでいる企業がどこなのか、いくつか企業名が示されているのは、さすが著者の取材力。

加えて、新しい時代の技術に一歩踏み込んで解説している点も、好感が持てました。

ただ、欲を言うなら、もっと図版を大きくし、丁寧に解説して欲しかった。

それを除けば、新しい時代のビジネスヒント満載の一冊です。

ぜひチェックしてみてください。

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『テクノロジー4.0』大前研一・著 KADOKAWA

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404601847X/

<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/2lZXk95

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◆目次◆

序 章 知的財産権とは?
第1章 その作品の模倣は許されるのか? 著作権
第2章 その目印の模倣は許されるのか? 商標権
第3章 そのアイデアの模倣は許されるのか? 特許権・実用新案権・意匠権
第4章 その権利は永遠なのか?──知財の複合化と「知財もどき」

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