【京大元総長・感動の言葉集】
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慶應義塾大学の入学式で、当時、塾長であった石川忠雄氏が、こんなことをおっしゃいました。
「大学4年間でどれだけ学んだかが、社会人になってから大きな差となる」
この言葉のおかげで、受験合格後も集中力を切らさずに済みましたが、この言葉には続きがあったと感じています。
「大学卒業後、どれだけ学び続けたが、成功のカギを握る」
要するに、人は一生学び続けなければいけないわけです(笑)。
とにもかくにも、師の言葉というのはありがたいものでありまして、おかげで救われた局面は多々あったと思います。
そこで本日ご紹介する一冊は、歴史に残る名教師の教えを、コンパクトにまとめたハンドブック。
言葉の主は、京都大学元総長、平澤興先生です。
平成元年に亡くなった方ですが、その言葉は、多くの方を感動させたそうで、本書にも、感動を呼ぶ言葉がいくつも収められています。
<教育とは火をつけることだ>
<教えを受けるとは、燃やされることであり、火をつけられること>
<生きるには自力と同時に他力がいる>
<例外はしばしば新しい真理の案内者>
<人も拝みますが、自分も拝む>
いすれも力のある言葉ばかりで、昨夜は夜を徹して読みふけってしまいました。
その珠玉の言葉とエピソードを、さっそくご紹介しましょう。
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真に学ぶとは、賢くなることなどではなく、むしろ自らの愚かさをしみじみと感じることであり、それだけに、学べば学ぶほどいよいよ謙虚にならざるを得ないのです
相手の心に火をつけることは、ただ一方的な命令やおしつけでできるものではなく、こちらも燃えて相手と一つになり、相手のかくれた可能性を見いだしてこれを燃やすことである
偉大さとは、日本とか外国とかを問わないで、本当に自分に誠実に、社会に誠実に、世の中のためにどんな小さなことでも結構であります
われわれにとって恐ろしいのは失敗そのものではなく、その失敗によってくじけることである。伸びる人にとっては失敗は不幸どころか、むしろ幸福への再出発なのである
最善を尽くすだけじゃ、まだ足らないんで、どうぞ、この手術がうまくいきますようにと、祈る
徹底的に勉強することです。こざかしくなるよりはむしろ大きな愚かさを身につける時です
サルトルも言っておるように、「絶望のかなたにこそ真の実存が始まる」のであります。絶望的な否定を超克してこそ真の肯定がある
金にも比すべき光る才能を鼻にかけたり、威ばったりせずに、さらに鍛えあげて、表面的のぴかぴかを取り除き、さらにその中までもたたきあげて、どこでも、だれにでも気軽に使ってもらえるようなものにまで成長し、普遍化することは容易なことではない。「転金成鉄」とは、まさにこの真理を教えておるものと思われる
人生は長距離走ですから、スタートの不調くらいで腐ってはなりません
不幸でも失敗でも、その裏までも読んで、これになお感謝ができるだけの深さとゆとりがなければだめでしょう
世の中は鏡のようなもので、多くはこちらが笑えばむこうも笑い、こちらがおこればむこうもおこるのである
ロダンを見よ。ロダンは一八六四年「鼻のつぶれた男」を初めてサロンに出品して世に現れようとしたが、落選し、次の「青銅時代」の作品まで出品をせず、実にその間一三年ひたすらに自己に閉じこもり、時流におもねらず、一徹に自己透徹の精進をつづけるのである
秋の夜の夢は、大きく高いほどよい。問題は夢に負けない努力だ
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それこそ心に火がつく、力のある言葉ばかりで、当時著者の言葉を聞いた学生さんたちは本当に幸せだなと思います。
これから学問に挑む方、人生を変えようと目論んでいる方、ビジネスで一旗揚げようと考えている方は、ぜひ読んでみてください。
きっとやる気に火がつくこと、うけあいです。
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『平澤興一日一言』平澤興・著 致知出版社
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