2016年7月14日

『TED TALKS』クリス・アンダーソン・著 関美和・訳 vol.4376

【TED代表がプレゼンの極意を解説!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822251659

1980年代に「国際化」「情報化」が喧伝され、それが現在では「グローバル」と「インターネット」に置き換わっています。

グローバルかつインターネットでつながっている世界。

そこでは、個人があらゆる資源に接続することが可能になります。

講演の度に、来場者にこんな質問をしています。

「このなかで、どの企業にも個人情報を預けていないという方はいらっしゃいますか?」

これまで、一人として手を挙げた人に出会ったことがありません。

そう。いまやすべての個人はどこかの企業に個人情報を預けており、アクセスを許している。

ということは、個人でも企業を動かせば、すべての顧客リストにアプローチ可能になるわけです。

アプローチ可能なのは、顧客情報だけではありません。お金だって、マンパワーだって、いまやちょっと語りかけが上手くいくだけで手に入る。

ただ、それには相手を動かす「トーク」が必要なのです。

本日ご紹介する一冊は、そんなトークの技術を、あの「TED」の代表、クリス・アンダーソン(『フリー』の著者とは別人)が解説した一冊。

TEDで大反響を呼んだ話題のスピーチを例に解説しているので、これが面白くないわけがない。

TEDのプレゼンで講演者が使っているスキルを体系的にまとめてあり、非常に勉強になりました。

さっそく、ポイントを見て行きましょう!

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一度うまくいった方程式があっても、いつまでもうまくいくとは限らない。なぜなら、新鮮さこそ、優れたトークの魅力だからだ。僕らは人間だ。使い古しは好きじゃない

パブリックスピーキングで本当に大切なのは、自信でも、存在感でも、口のうまさでもない。「語る価値のあるなにか」を持っていることだ

世界の見方を変えてくれるものはなんでも、「アイデア」だ。人の心の中に説得力のあるアイデアを植え付けられたら、奇跡を起こしたことになる。それは、お金で買えないほど価値のある贈り物になる。本当の意味で、あなたの一部が彼らの一部になったということだから

言葉の魔法は、話し手と聞き手が理解を共有できる範囲でしか効かない。そして、誰かの頭の中にアイデアを再生するカギがここにある。それは、聞き手の持っているツールしか使えない、ということだ。あなたの言葉、あなたのコンセプト、あなたの思い込み、あなたの価値観からはじめると、失敗する。逆に、聞き手のものから始めよう。共通の土台がなければ、彼らの頭にあなたのアイデアを植え付けることはできない

スルーラインのないトークの冒頭はこんな感じだ。「先日のケープタウンへの旅での経験をみなさんにお伝えして、旅について私が感じていることをここで挙げてみます……」こっちと比べてみてほしい。「この間ケープタウンに行ったとき、赤の他人について改めて学んだことがあります。他人を信用していいのはどんな場合か、絶対に信用してはいけないのはどんな場合か。私に起きた正反対の2つの体験を例に挙げましょう……」

もっと楽しく主張を証明する方法を紹介しよう。TEDではこれを「探偵物語」と呼んでいる。もっとも説得力のあるトークには、この武器を使って構成されているものもある。まず、大きな謎からはじめ、あり得る解決策を探してアイデアの世界を旅し、一つひとつダメなものを消していき、生き残ったひとつの現実的な解決策にたどり着く

◆「見せる」プレゼンのテクニック
1.ワンダーウォーク(画像や奇跡の瞬間を次々に見せるようなトーク)
2.躍動感のあるデモンストレーション
3.未来の風景

◆力強く締めくくるための7つのワザ
・大きな可能性を示す ・行動を呼びかける ・個人的に約束する
・価値とビジョンを伝える ・パッケージし直す
・最初のストーリーに戻る ・詩的なインスピレーションを与える

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ご紹介したいテクニック、事例が山盛りですが、とてもすべてはご紹介できないので、事例に関してはみなさんで本書を読むなり、TouTubeを見るなりして、ご確認ください。

ひさびさに話し方の本で、興奮できる本に出合いました。

これはぜひ、読んでみてください! おすすめです!

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『TED TALKS』クリス・アンダーソン・著 関美和・訳 日経BP社

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822251659

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◆目次◆

基本
1 プレゼンテーション・リテラシー
2 アイデアを築く
3 よくある落とし穴
4 スルーライン

ツール
5 つながる
6 ストーリーを語る
7 説明する
8 説得する
9 見せる

準備
10 ビジュアル
11 原稿を書く
12 通し練習
13 つかみと締め

本番
14 服装
15 メンタルの準備
16 ステージの設定
17 声と存在感
18 フォーマット革命

考察
19 パブリック・スピーキング革命
20 なぜそれが大切なのか
21 次はあなたの番

謝辞
訳者あとがき
付録 本書に登場するTEDトーク

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