【ベストパフォーマンスは食事から】
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ダイエットの成功により、この4カ月間はじつに快適な生活が実現できています。
現在の体重になったのは、じつに18年ぶりということで、人間は正しいやり方をすればきちんと成果が出るものだと感心しています。
ということで、最近は健康やダイエットにも興味が出ているわけですが、ビジネスパーソンにおすすめのものが、本日ご紹介する一冊。
ハリウッドスターやサウジアラビアの王族をはじめ、5万人以上のクライアントに奇跡を起こしたという、ヘルスドクターのアイザック・H・ジョーンズさんが、良質なアブラを摂る食生活をすすめています。
著者はもともと発達障害だったようですが、自然療法の先生に言われた通り、「砂糖」を控え、「良いアブラ」を積極的に摂った結果、脳の働きが活発化し、成績が「オールA」に変わったのだそうです。
現在の著者は、その体験もふまえ、多くの人に食事指導をしているわけですが、アドバイスはじつに細かく、かつ説得力があります。
本書の視点から言えば、ほとんどの日本のレストランのランチは、「NG」でしょうね。
なぜ砂糖を摂ってはいけないのか、良質なアブラとは何なのか、どうすれば摂れるのか、これ一冊でスッキリ理解できます。
さっそく、その主張のエッセンスを見て行きましょう。
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なぜ「良いアブラ」が体にとってメリットをもたらすのか? それは、人間の体に60兆個もある細胞の細胞膜が、アブラ(脂肪)でできているからです
お昼ごはんを食べたあとに急な眠気に襲われ、午後の活動が手につかなくなるなどの状態に陥ったことはないでしょうか。あれは、昼食で取り込んだ糖質が原因の1つとなって引き起こされるのです
血糖値がいつも上下していると、細胞に供給されるエネルギー源も安定しないので、内臓の機能が安定しません。脳のエネルギーレベルも一定に保つことができず、集中したり、記憶したりするといった脳の機能も一定しません
1万年前の人類が摂っていた糖質は、1年間でわずか小さじ22杯だったといわれています。それが、今ではなんと1年間で約63キロ、小さじ21万1400杯もの糖質を摂っているのです
特にでんぷんの多い炭水化物には微量栄養素が少ないので、小麦や米をいくら食べても、体は「栄養素が足りない」と認識し続ける
高カロリーの食べ物を摂るから太るのではなく、炭水化物や砂糖という、体の中ですぐにグルコースに変わり、行き場がなくなって体脂肪となる材料を取り込むから、肥満になる
食品業界としては、糖質食品をじゃんじゃん使ってくれたほうが、原価が安いうえに中毒性もあって、利益が出ます
ナッツ類のアブラは一見ヘルシーに思えますが、市販されているものには、実は「悪いアブラ」でローストされ、体に悪いものが多い(中略)市販されているものを買うときも、最低限、無塩・無油、あるいは良質な塩・油を使った「素焼き」か「生」のものを選ぶ
オメガ6やオメガ3でつくられた細胞膜や細胞は、体内でマグネットのように酸素を引きつけるので、細胞は酸素が豊かになって元気に
草を食べて育った(グラスフェッド)動物の乳や脂肪は、人間が消費するのに理想的なオメガ6とオメガ3のバランスになっています
「グラスフェッド」の製品を入手しづらい現在の日本において、加熱調理にも使え、比較的信頼性の高いアブラとしておすすめするのが「ギー」です
「運動の2時間後」にアブラを摂るのが効果的
冷凍ベリーは生のものより農薬の薬効が薄れていて、比較的安全
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ここまでアブラ中心の生活はしたことがないので、効果のほどは保証できないのですが、日本人の食事の危険性を指摘している点は、要チェックでしょう。
悪いアブラで加工された食品、水銀を多く含む魚、遺伝子組み換え食品など、気をつけるべき対象がすべて書かれており、ハイパフォーマーを目指す方、子育て中の方はぜひ押さえておきたいところです。
これを機に、日本の食事が少しでも改善されることを期待しています。
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『超一流の食事術』アイザック・H・ジョーンズ・著 サンマーク出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763135198
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◆目次◆
Chapter1 「シュガーバーニング」から「ファットバーニング」へ
Chapter2 糖質の“甘い誘惑”にだまされてはいけない
Chapter3 「良いアブラ」を増やし、「悪いアブラ」を減らそう
Chapter4 「アブラ習慣」で24時間365日ベストな状態が続く
Chapter5 アブラ効果を加速させる21日間「プチ断食」チャレンジ
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