【気楽に読める、ビジネス雑学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/441309641X
商売の原則は、「安く買って、高く売る」ことですが、万一間違うと、これができなくなってしまいます。
モノが高くなる原理原則、安くなる原理原則を知れば、売買の間違いが少なくなる。そこで読んでおきたいのが、本日ご紹介する一冊、『お客に言えないまさかのウラ事情』です。
これまでにもいろんなウラ事情本を紹介してきましたが、こういう本って面白いですよね。
本書には、家具の値段を左右しているのが実は結婚する人の数であるという話や、豆腐の価格をエルニーニョが決めるという話、冷夏の年には売れ残った夏物衣料が値下がりするという話など、業界人にとっては当たり前かもしれませんが、業界外の人にとっては新鮮な「ウラ事情」がまとめられています。
ビジネス雑学に属する本ですが、これらの雑学を知っているだけで、「安く買って、高く売る」が実践できるようになるのではないでしょうか。
さっそく、どんなトピックが入っているのか、チェックして行きましょう。
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家具の値段を左右しているのは、実は結婚する人の数である。ある統計によると、1組のカップルが結婚するにあたって使った金額は約444万円(中略)新婚生活を始めるにあたって意外と大きな出費となるのは、実は家具・家電の購入費だ。平均すると約150万円。やはり真新しい家具や家電で新生活を始めたいという人が多いようだ。そこで、結婚シーズンは家具もよく売れるということになり、必然的に家具の値段はやや高くなる。では逆に安くなるのは、いつか。結婚する人が最も少ない2月と6月が、それに当たる
冷夏の年には売れ残ってしまった夏物衣料は値下がりするので、このときこそが賢い買い物をするチャンス
低価格のメガネを売るチェーン店では、この人件費を大幅に削っている。安価なフレームを大量に店に並べ、それを客が自由に見てまわり自分で選ぶ。レンズも1種類しか準備していないから、あとは客の視力に合わせて加工するだけだ。最小限の従業員がいれば済む。この人員削減が、価格に大きく反映されているのだ
日本国内にあるオーケストラ団員の年収は、上は1000万円近くから下は200万円台までと幅はあるものの、平均すると400万~500万円程度。感覚的にはサラリーマンとほぼ同じだ
「赤いクルマの法則」
景気がよくなるにつれて赤色系が増え、その反対に景気が後退すると白などの無彩色系が増えている
アメリカのIT産業が伸びると大いに儲かる国がある。それはインドだ。インドのIT産業の成長は目覚しく、2012年には800億ドル、2014年には1180億ドルに達した(中略)インドのソフトウエアは7割をアメリカに輸出しており、市場規模も年々成長を続け、2016年には53億ドルに達すると予測している(中略)地理的な要因も大きく、インドとアメリカの時差はちょうど12時間であり、昼夜逆転していることが有利に働いている。アメリカとインドの間で連携を取ると、24時間ノンストップで作業を進めることができるのだ
現在急成長しているのが買い取りから販売までを一貫して行う専門業者と、中古車のオークションを行う会社。なかでも注目されているのがTV画面を見ながら中古車のセリを行う「TVオートオークション」だ
実は、豆腐の価格を押し上げる元凶となっているのが「エルニーニョ」で、これが発生すると豆腐の値段に跳ね返ってくるのである
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激安カルビの秘密(先日食べました)、交通標識の設置費がどこから捻出されているかなど、本当にただの雑学も混ざっていますが、同じくらいビジネス雑学も豊富に詰まっています。
なかでも、第2章「お金と経済のウラ事情」、第3章「外から見えない業界のウラ事情」、第4章「知っておきたいお得なウラ事情」は、楽しむことができました。
ぜひチェックしてみてください。
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『お客に言えないまさかのウラ事情』(秘)情報取材班・編集 青春出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/441309641X
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◆目次◆
1.わたる世間のウラ事情
2.お金と経済のウラ事情
3.外から見えない業界のウラ事情
4.知っておきたいお得なウラ事情
5.お客が知らない食べ物のウラ事情
6.誰も教えてくれない「その世界」のウラ事情
7.ちょっと危険な禁断のウラ事情
8.なぜか気になる不可思議なウラ事情
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