【一流を育てる人の行動とは?】
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最近、ニューヨークの児童心理学のプロとお話する機会があるのですが、彼女の話を聞いていると、日本の教育は子どもの自立心を育む方向には行っていないと感じます。
教育は未来の国力を作るので、もっと議論を尽くすべきだと思うのですが、「子どものため」と称した親のエゴがまかり通っている気がしてなりません。
そこで本日は、実際に優れた子どもを育てた親がどんな教育を行っていたか、200人のアンケートをもとに解説した『一流の育て方』をご紹介。
200人というのは、「東大、京大、早慶を中心とした学生の中でも、学生時代に突出したリーダーシップを発揮してさまざまなグローバル企業に進んだ学生」だそうです。
年間3000万PVを誇る東洋経済オンラインの連載「グローバルエリートは見た!」の執筆者、ムーギー・キム氏と、4人の子どもをグローバルに活躍するプロフェッショナルに育てたミセス・パンプキン氏の共著で、興味深い教育の視点がたくさん詰まった一冊です。
人生は社会人になってからの方が重要なので、「グローバル企業に進んだ学生」という基準が正しいかどうかはわかりませんが、子育て、自己啓発の参考にはなると思います。
さっそく、内容をチェックして行きましょう。
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親が習い事を勝手に決めない
子どもを大胆に信じ、決定権を広く認めていく
世間知らずで時代遅れの親が子どもの未来を邪魔することほど醜く、わだかまりを残すことはない
自分で考え、行動する主体性を身につけさせるうえで大切なのは、私たちの社会に蔓延しがちな「同調圧力」に負けない子育てをすることです。アンケートでも多くの学生さんが、ご両親が「他人と違うことを恐れるな」と教えている
ときには「全員が間違っている」と思い込める強さも、主体的な生き方には大切
「迷惑をかける人になるな」より「人の役に立つ人物を目指せ」
志を抱き、誠実に生きて、よい人脈をつくることを心がけるよう教える
「視野を広げて、天職を見つけさせる」という教育は、親が子どもにできる最も貴重な教育の一つである。自分が向いている仕事に就いたら、それだけで人生の9割方は勝利だ
若いころから視野が広く、自分の好き嫌い、強みと弱み、価値観を理解できている人は、将来の職業選択において天職に近づきやすい
いくらお金があっても、“子どもの強い決意”のないところにおカネは出さない
部活の怠け癖は、部活を超えて人生全般に大きな悪影響を及ぼします
「社交の場」に参加させる
日記や読書感想文、手紙を書くように誘導してあげることは、特に理路整然と話す能力を獲得させるうえでとても効果が高い
子どもにとって最も大切な勉強環境とは、そばにいる親自身が「学習習慣」を持っていること
学歴社会の現実については、受験勉強に入る前にぜひ教えてあげたい
親の「他人への接し方」の丁寧さ(および乱暴さ)は、そのまま子どもに影響します
金銭感覚はその人の人生を大きく左右する
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どう育てることで強いエリートが育つのか、そのヒントが見える内容で、じつに勉強になりました。
『成功する子失敗する子』や『「学力」の経済学』と併せて読みたいところです。
※参考:『成功する子失敗する子』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862761666
※参考:『「学力」の経済学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799316850
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『一流の育て方』ムーギー・キム、ミセス・パンプキン・著 ダイヤモンド社
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第1章 「主体性」を最大限に伸ばす
第2章 「視野」を広げ、天職に導く
第3章 やり抜く力「グリット」を育む
第4章 一流の「コミュニケーション能力」を磨く
第5章 これで自分から「勉強」するようになる
第6章 「勉強以外の勉強」をさせる
第7章 「無償の愛情」を感じさせる
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