【物忘れしない方法とは?】
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「若さとは、年齢のことではない」とよく言われますが、40歳を過ぎて周りを見ると、本当にそうだなあと思わされます。
デキる経営者は、80歳を過ぎてなお元気な方がたくさんいますし、30代でもお葬式の参列者のような顔をしている人がいます。(母校の同窓会でたくさん見ました)
何が若さを決めるのか、ある本を読んでそのヒントを見つけたので、ご紹介しておきます。
本日ご紹介する一冊は、脳科学者・茂木健一郎さんと、将棋棋士・羽生善治さんの共著による『「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本』。
巧妙なタイトルに惹かれ、思わず渋谷の啓文堂書店さんで手に取ってしまいました。
勉強になったのは主に茂木さんのパートですが、仕事がデキる人になるための脳に良い行動習慣が何か、よくわかります。
好奇心を持つこと、ギリギリのレベルの課題にチャレンジすること、サプライズ・不安・新しいことに立ち向かうこと、そして安全基地を持つこと。
「社会の中で仕事ができる人とは、いろいろな人と毛づくろいができる人です」(茂木健一郎)というフレーズからは、子どもをどう育てればいいかのヒントも浮かび上がってきます。
さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。
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どうして日野原先生が100歳を過ぎてもお元気かというと、脳を若々しく保つ方法を実践しているからです。それは好奇心を持つということです(茂木健一郎)
脳はその人がチャレンジできるギリギリのものに挑戦している時が、楽しいのです。もともと「生きる」ということは、そういうことだと思います。楽して生きるというのは、実は生き物にとってそんなに嬉しいことではないのです(茂木健一郎)
どういう時にドーパミンが出るかというと、「サプライズ」の時に出ることがわかっています(茂木健一郎)
◆「デビュー効果」
人生で初めてのことを経験する、つまりデビューしたことは、とても長く感じられます。だから、子どもの脳は毎日デビュー効果でいっぱいなのです(茂木健一郎)
ドーパミンは初めてのことをした時に出るのですが、それはちょっと不安になるくらいの初めてのことでないとダメなんです(茂木健一郎)
安全基地を作っているものは、人との「絆」です(中略)絆が豊かな子どもほど、いろいろなことに挑戦ができることがわかっています(茂木健一郎)
社会の中で仕事ができる人とは、いろいろな人と毛づくろいができる人です(茂木健一郎)
幸せになったとか、成功したとかといったいい話ではなくて、不幸とか失敗の話のほうが、団結を強めてくれることがわかっています(茂木健一郎)
脳には苦労をした人は情熱的になるという、不思議な働きがある(茂木健一郎)
局面を決定的にする好手や妙手など、分岐点となる場面は、曲のサビにたとえられると思います(中略)最初のワンフレーズを思い出せば、そのあとは流れるように次から次へと思い出すことができる(羽生善治)
覚えるということは、そのものをそのまま覚えるということよりも、ある種の法則性であったり、連続性であったり、継続性であったり、そういうことを知るということが大事だと思っています(羽生善治)
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いまは受験シーズンのど真ん中ですが、勉強においても仕事においても大事なのは、その意義とチャレンジ精神だということがよくわかります。
何度勉強しても覚えられない、忘れてしまうという人は、ぜひ本書を読んで、効率的な学習のヒントをつかんでいただければと思います。
ぜひチェックしてみてください。
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『「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本』茂木健一郎、羽生善治・著 徳間書店
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◆目次◆
第1部 老いない脳の作り方 茂木健一郎
第1章 若々しい脳を保つには
第2章 安全基地を作ろう
第3章 脳にとって最高のアンチエイジングとは
第2部 棋士の脳の使い方 羽生善治
第1章 棋士の記憶力とは
第2章 プレッシャーを制する
第3章 メンタルの強さを作るもの
第3部 特別対談 将棋脳を読み解く
おわりに
「三手の読みと多様性」 羽生善治
「脳の成長に終わりはない」 茂木健一郎
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