2016年2月25日

『ムーンショット!』ジョン・スカリー・著 vol.4237

【あのジョン・スカリーが?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434216171

先日訪れた紀伊國屋書店新宿本店で本日の一冊『ムーンショット!』を見つけ、目を疑いました。

「ジョン・スカリー」

そう、かつてペプシコーラのCEOを務め、あのスティーブ・ジョブズから「このまま一生砂糖水を売り続けたいのか」と口説かれ、その後ジョブズを追放した、あのジョン・スカリーです。

「ペプシチャレンジ」で成功を収めたにもかかわらず、その後の業績はふるわなかったスカリーが、なぜ今本を書くのか。

どうやらスカリーは、弟らと一緒に、投資コンサルティング会社「スカリー・ブラザーズ」を興していたようです。

なるほど、合点が行きました。

オビには、そのスカリーが「10億ドル規模のビジネスの立ち上げ方と戦略」を説く、と書かれていますが、実際の内容はどうでしょうか。

スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、リチャード・ブランソン、トニー・シェイなどの話も交えながら、「10億ドル規模」のビジネスの作り方のヒントを述べていますが、実践的ではなく、ちょっと想像力を必要とします。

どんなことが書かれているか、内容をチェックしてみましょう。

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適応型企業になろうとするのであれば、まずは「測定基準」を見直すことから始めるべきだ

「10億ドルビジネスのコンセプトとはどういうものか」という問いに対する一番単純な答えは、「10億ドル規模の問題を解決するもの」だ

将来有望な新しいビジネスを立ちあげるとき、その原点にはいつも顧客経験がある。多くの場合、不愉快な経験だ

10億ドル規模のビジネスのコンセプトづくりでもっとも重視しなければならないのは、抜きんでた顧客の経験価値をつくりだすということだ

顧客を「経験の旅」に誘う。顧客に商品やサービスを買ってもらうのは関係の始まりでしかない。取引は目的地ではなく、長い旅の出発点なのだ

ブランソンは多様な分野でビジネスチャンスを追っている。全財産を1つの戦略にかけるようなことはしない。
「チャンスというのは、バスのようなものだ。必ず次がくる」

今では、小型の電卓からパーソナルコンピュータに、グーグル、ウィキペディアまである。にもかかわらず、世界中どこの教育システムを見ても、昔と同じように答えを出すことが重視されている。今の時代、答えはたんなるコモディティにすぎないというのに。将来は、正しい質問をすることを教育の中心に据えるべきだろう

10億ドル規模の問題を解決するためのもっと良い方法を見つけ出すズーミングは、陰と陽からなり立つ。ジョブズがMacのコンセプトを考えたときのように、ズームアウトして、点と点をつないだ後は、ズームインして簡素化しなければならない。ジョブズはよくいっていた。
「もっとも難しい決断は、加えることではなく、削ることなんだ」

10倍良い解決を目指す

もし、適応型企業を目指すのであれば、昔ながらのビジネス・プランではなく、顧客プランに力を注ぐべきだ。顧客プランとは、「その会社が提供する顧客経験を業界内で最高のものにするために、どのように改善していくか」ということを簡潔に記したものである

未来は、誰の目にも明らかになる前に可能性に気づいた人のものである

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ビジネス・投資においては、単純なアイデアに真剣に取り組むことが大切。それはわかりますが、ちょっと書籍としては単純すぎるかもしれません。

ジョブズを追いやった人間がどんな考えを持っているのか、知りたい方はチェックしておくといいかもしれません。

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『ムーンショット!』ジョン・スカリー・著 パブラボ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434216171

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◆目次◆

PART1 ムーンショット!
PART2 ミドルクラスの変容
PART3 いかに10億ドル規模のビジネスのコンセプトをつくるのか
PART4 成功を導く強力なツールとは?
PART5 ムーンショット

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