【10年後の働き方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799318187
「デキる人の予言する未来は、大抵実現する」。
これは、土井が高校生の頃、父親から聞いた言葉です。
半信半疑になりながら、いろんな本を読んできましたが、いまはこれが正しかったことがよくわかります。
梅棹忠夫さんが『情報の文明学』で書いた通り、情報産業の時代が到来しましたし、堺屋太一さんが『団塊の世代』で書いた通り、コンビニが全盛となりました。そしていまわれわれは、20年前にビル・ゲイツが予言した通りのインターネットライフを謳歌しています。
もちろん、細部における違いはありますが、デキる人の予言の大枠は実現するのです。
本日ご紹介する一冊は、これから10年先の働き方について、元リクルートフェロー、教育改革実践家でベストセラー作家の藤原和博さんが予言した一冊。
自身、リクルートで部長職、メディアファクトリー創業、ヨーロッパ駐在、同社フェロー、都内で義務教育初の民間校長、大阪府知事特別顧問、武雄市アドバイザーなど、さまざまなキャリアを歩んできた著者だけに、キャリアに対する多面的な見方が参考になります。
なかでも象徴的だったのは、30~40代がピークの「富士山型一山主義」ではなく、人生の後半に複数ピークがある「八ヶ岳型」を目指せという話。
社会の変化が激しく、個人が長寿化する時代、複数の仕事を組み合わせてキャリアを考えるという著者の思想は、とても勉強になります。
さっそく、いくつかポイントをチェックして行きましょう。
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ニッポンで働く普通の人の時給格差:800円から8万円
天才でない人が「希少性」を高めたければ、キャリアを3つ掛け算しましょう
「自由」=「クレジットの総量」-「自分が稼ぎ出すお金」
成熟社会においては、もはや「正しい幸せ」などありません
「とにかく正解を当てたいというマインド」を捨てる。
「ミスしちゃいけない」という呪縛から自由になる。
そうすると修正主義が身についていきます。
消費税が上がると何が起きるか。私は、“物々交換”がより活発化するのではないかと考えます
成熟した社会では、個人は、会社という大きな矢印の中にいなくてもかまいません。会社のベクトルに対して、個人のベクトルが同じ方向、同じ線上になくてもいいのです。むしろ、はみ出して斜めを向いていていい。社員が会社以外の豊かなリソースに目を向けることは、結果的に会社をも豊かにするのですから
◆iベクトルを作る3つのコツ
1.自分にぴったりの「正解の仕事」なんてないと知る
2.会社から与えられた“作業”ではなく、“仕事”をする
3.やたらと個性にこだわりすぎない
◆人望があるリーダーの「3つの資質」
1.「真摯さ」があること
2.「仕事の出口」を考えていること
3.「参画性」を高めること
皮肉なことに、親が子どもに熱心であればあるほど、ちゃんと教育しようとすればするほど、そして兄弟が少なければ少ないほど、親からのダメ出しが直接、子どもに届くことになってしまいます(中略)家庭でも学校でも「×」をもらうことが増えた子どもは、自分を肯定する感覚が低い若者へと成長してしまいます。これがセルフエスティームの低い若者を生む構造です
30~40代がピークの「富士山型一山主義」。そんなの、明治時代の人生観ですよ
人生の後半にいくつものピークがある。「八ヶ岳型」のエネルギーカーブを目指しましょう
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いまでも学生の安定志向は続いているようですが、組織に一生面倒を見てもらう時代は、もう終わりつつあると考えています。
自らのキャリアと幸福をどう切り拓くか。ヒントが満載の一冊です。
ぜひチェックしてみてください。
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『藤原先生、これからの働き方について教えてください。』藤原和博・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
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◆目次◆
ORIENTATION 21世紀に働く人に必要なたった2つの基礎知識
LECTURE 1 「情報編集力」の時代に脳みそをアップデートする
LECTURE 2 納得解を紡ぎ出す情報編集力の鍛え方
LECTURE 3 「納得解」を共有するための伝える技術
LECTURE 4 「経営者意識」で飛躍する
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