【必読。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478068305
「成功は100%ではないが、成長は100%できる」と言った方がいます。
しかし、実際には「成長の方法」を知らなければ、成長することもままなりません。
人生はあまりに短く、ビジネスマンが活躍できる時期は限られている。成長にも戦略や手順が求められるのです。
そこで読んでおきたいのが、本日の一冊、『自分を成長させる極意』。
「ハーバード・ビジネス・レビューベスト10選」とサブタイトルがついており、これは読まないわけにいきません。
世界のビジネス思想家1位に選ばれた、ハーバード・ビジネススクールのクレイトン・M・クリステンセン、故ピーター・F・ドラッカー、ロバート・S・キャプラン、ダニエル・ゴールマンなど、世界を代表する研究者が、自己成長やキャリア成功の極意を、短い文章でまとめています。
クレイトン・M・クリステンセンが説く「目的」や「規律」の重要性、ピーター・F・ドラッカーが説く「強みを生かす極意」、スチュワート・D・フリードマンが説く「新しいことを試したくなるコツ」、ロバート・E・クィンが説く「人の上に立つために最も大切な「4つのこと」」…。
どの論文も、マインド面の話が多かった気がしますが、いずれも興味深い論考で、参考になりました。
さっそく、気になった部分をチェックしてみましょう。
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職業を選択し、その仕事で成功することは、自分の目的を達成する一つの手段にすぎない。しかし、目的がなければ人生は空虚なものになりかねない(クレイトン・M・クリステンセン)
他人に勝ろうとする人たちは、無意識のうちに家族にあまり投資せず、キャリアに投資しすぎる傾向がある(クレイトン・M・クリステンセン)
振り返ってみると、「この状況なら一度くらい許されるだろう」というこの誘惑に打ち勝ったことが、私の人生で最も重要な判断の一つであったことは間違いない。なぜかというと、人生は「例外が許されてもいい特別な状況」が果てしなく続くものだからだ。私がその一度だけ足を踏み外していたら、その後の人生で繰り返し同じことをしていたに違いない(クレイトン・M・クリステンセン)
何事かを成し遂げるのは、強みゆえである。弱みによって何かをまっとうすることはできない。もちろん、できないことから成果を生み出すことなど、とうていできない(ピーター・F・ドラッカー)
◆強みを生かすために何をなすべきか(ピーター・F・ドラッカー)
1.明らかになった強みに集中すること
2.強みをさらに伸ばすこと
3.無知の元凶ともいうべき知的傲慢を知り、正すこと
4.自己の欠陥、すなわち、自己が行っていること、あるいは行っていないことのうち、成果の妨げになっていることを改めること
5.人への接し方を改めること
6.できないことはしないこと
7.並以下の能力を向上させるために、無駄な時間を使ってはならない
組織の価値観が自分のそれと違うならば、欲求不満に陥り、ろくな仕事ができなくなる(ピーター・F・ドラッカー)
◆レジリエンスの高い人が持っている3つの能力(ダイアン・L・クーツ)
1.現実をしっかり受け止める力
2.「人生には何らかの意味がある」という強い価値観によって支えられた確固たる信念
3.超人的な即興力
◆次の条件を満たしていれば、新しいことを試す気になりやすい
(スチュワート・D・フリードマン)
・実験が一時的なものであることを承知している
・実験が自分の期待どおりに進んでいるかどうかについて、自分自身で判断できる
◆人の上に立つために最も大切な「4つのこと」(ロバート・E・クィン)
1.「成果主義」を志向する
2.自分の「内なる声」に従う
3.「利他的」になる
4.「外向的」になる
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リーダー、マネジャーを前提としているので、仕事を始めたばかりの人が読むと、若干違和感を感じるかもしれません。
現在、リーダー、マネジャーとして活躍中の方、いままでのキャリアを変えて新しいチャレンジをしようと考える方には、良いヒントになると思います。
ぜひチェックしてみてください。
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『自分を成長させる極意 ハーバード・ビジネス・レビューベスト10選』
ピーター・F・ドラッカー、クレイトン・M・クリステンセン他・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478068305
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◆目次◆
Chapter1 自分の人生を「成功」に導く 正しい物差しで生き方を管理する
クレイトン・M・クリステンセン
Chapter2 自分をマネジメントする 自分の強み、仕事の仕方、価値観を知る
ピーター・F・ドラッカー
Chapter3 これで、時間は完全に支配できる 仕事の「サル」を手なずける
ウィリアム・オンキン・ジュニア、ドナルド・L・ワス
Chapter4 「レジリエンス」を鍛え上げる 強い個人と組織をつくるために最も必要な能力
ダイアン・L・クーツ
Chapter5 身体・感情・知性・精神のレベルを底上げする パフォーマンスを活性化するトリガー
トニー・シュワルツ、キャサリン・マッカーシー
Chapter6 「小さな勝利」で自分を変える 全方位的に目標を攻略する
スチュワート・D・フリードマン
Chapter7 「膨大な仕事」に飲まれない最良のアプローチ 自分の仕事を取りもどす
スマントラ・ゴシャール、ハイケ・ブルック
Chapter8 人の上に立つために最も大切な「4つのこと」 最高のリーダーが力を発揮する秘密は何か?
ロバート・E・クィン
Chapter9 自分を成長させ続ける「7つの質問」 ビジネスで定期的に考えるべき最重要の問い
ロバート・S・キャプラン
Chapter10 成果を最大化する「プロセス」を実行する 自己認識を変える5つの自己革新ステップ
ダニエル・ゴールマン、リチャード・ボヤツィス、アニー・マッキー
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