【完璧主義を捨て、評価される人になる考え方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4847093704
メルマガを11年も続けていると、「どうしてそんなに続けられるんですか?」とよく聞かれるのですが、その答えは「習慣化しているから」です。
毎日書くから続く。型を決めているから続く。要するに、ラクをする仕組みを作り上げているわけです。
仕事も同じで、どこかに「ラク」する要素を入れておかないと、安定的なクオリティを実現することはできません。
人間には好調/不調がありますし、時間や体力などの資源をいつでも十分持っているとは限らないからです。
そこでおすすめしたいのは、完璧主義を脱し、より目的志向になるための「手抜き」のススメ。
ご紹介するのは、心理学ジャーナリストでライフハックの専門家、佐々木正悟さんによる『すごい手抜き』です。
本書には、完璧主義者への手厳しい批判が出てくるのですが、まずはその一部をご紹介しましょう。
・手抜きを仕事に活用してこそ、一流と言える
・一切の手抜きができない人というのは、必死に完璧を目指した挙句、途中であきらめる
・すべての失敗を耐えがたく感じるというのは、物事の軽重を判断する能力を欠いているということでもある
耳が痛いですが、確かに言われてみるとその通り。
では、どうやったら完璧主義を脱し、目的志向に変われるのか。さっそくエッセンスを見て行きましょう。
———————————————–
「ここぞというところで力を発揮する」ことができるのは、逆に言えば「ここぞというところ以外で手を抜いている」とも言える
「周囲が選手にやれないことを期待して、そのうちだんだん選手自身も“できる”と思うようになると、うまくいかなくなる。“できっこない。”それを理解できない選手は、プロ野球では生き残れない」(落合博満 中日ドラゴンズ元監督)
世の中には、誰かができっこない目的に向かって時間を費やしている間にも、できることだけをコツコツと着実にこなしている人が必ずいます。そして、そういう人は成果を出すのが、地味に見えて早いものです。なぜなら、「できること」しかやっていないからです
「いつも全力を尽くす」から「習慣化する」というやり方に切り替える
習慣化で、安定的に仕事を進めることで、質と量はほぼ担保されるのです。私たちは何事においても、繰り返すほど、うまくなるものです
特に「手を抜く」べきは「最初の一歩」なのです。「最初の一歩」を踏み出さないと仕事は進みませんし、踏み出してしまえばいくらかでも、そのまま先に進めます。そして「最初の頃」ほど修正しやすいし、時間に余裕もあります
アスリートがよく言うセリフに「勝てないときには負けない方法を考えろ」というのがあります。調子がよいときだけ完全勝利を目指し、他は全部負け、というのではアスリートは勤まりません。仕事もそれと同じなのです
迷惑を一切かけない人よりも、迷惑をかける人のほうが好かれる
仕事というのはある意味で、「他人が起こしたトラブルをケアすること」です
完璧主義のハードルを低くすれば、自分および世界に満足できる点が一気に増える
ある種の仕事は間違いなく「結果的に◯◯ができればいい」はずです。それを確認するべきなのです。そうすれば、本当にするべき仕事だけがわかるので、自分にとっても相手にとってもムダがなく、短時間で仕上げることができるのです
完璧主義的な人というのは
自分→肉親→家族→親友→友達→知人→他人
の順に犠牲にしていきます
———————————————–
もちろん、仕事は原則完璧を目指すべきだし、だからこそ日本の仕事は世界から尊敬されているわけですが、それゆえに挑戦心を失ったり、挫折したり、ムダなストレスを抱える必要はありません。
日々、まじめに仕事に取り組んでいる方にこそ、読んでいただきたい一冊です。
———————————————–
『すごい手抜き』佐々木正悟・著 ワニブックス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4847093704
————————————————-
◆目次◆
正しい手抜きを知る
あきらめない目標設定をする
「できっこない」を理解する
言い訳に完璧主義を使わない
「習慣化」で安定させる
すぐ手をつけてみる
人の分まで背負い込まない
計画だけで満足しない
手抜きなのか疑ってみる
手抜きを受け入れてみる
ほか
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。