2016年1月25日

『小さな天才になるための46のルール』 マーティ・ニューマイヤー・著 vol.4206

【胸が熱くなる一冊。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480251011X

以前ご紹介した、ロバート・ヘンライの『アート・スピリット』もそうでしたが、アーティスト向けの自己啓発書は、読み手の胸を熱くする、異常な熱狂を含んでいます。(ロバート・ヘンライは、エドワード・ホッパー、マン・レイの師匠)

※参考:『アート・スピリット』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433605410X

本日ご紹介する一冊は、デザイン思考のオリジネーターの一人であり、アップルやグーグル、マイクロソフト、スカイプ、ツイッターなどをクライアントに持つ、マーティ・ニューマイヤーによるクリエイター向け自己啓発書。

著者は、以前に『ザグを探せ!』という本を出しており、これはこれで魅力的な本だったのですが、本書は前作と比べ物にならないぐらい、「あつい」一冊です。(ボリューム的には薄いです)

※参考:『ザグを探せ!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4788907755

本書には、クリエイターを目指す人の心構えや、創造的になるためのヒントが書かれており、実用面でも啓発面でも秀逸です。

「欲しいものを望め」「天才に与えるべき最高の贈り物は、自由ではなく制限」「驚きは注目を集めたい箇所へ」など、シンプルな言葉で創造の本質を語っており、読む度に目からうろこが落ちました。

本書を読むと、なぜ一般のビジネス書を読んでも、世間をアッと言わせる新コンセプトや新商品、サービスを生み出せないのか、その理由がわかります。

著者の尖った主張の一部をお見せしましょう。

———————————————–

問題解決で直感に頼ろうとするとき、目は役に立たない。必要なのは感覚(フィーリング)だ

◆独創性の有無を確かめる6つの方法
1.混乱を呼ぶ要素か? 
2.一石十鳥? 
3.立証が必要か?
4.変化を迫るものか? 
5.アフォーダンスを生むか?
6.一文で要約できるか?

知ると行うの間に、作るの段階を加えるのだ。こうすれば、新しいアイデアを遡上に載せられる。模型やプロトタイプ、モックアップを作ってテストをしたうえで取捨選択することができる

目先の成功が見込めないから新しいアイデアをはねつける、というのは、「赤ん坊はお金を稼げない。だから子供なんていらない」と言うようなものだ

複雑な問題には動的な要素(リアクティビティ)がある(中略)相互に作用し合う要素──変更されるたびに全体を動的に変化させる要素──が含まれる複雑なプロジェクトには、段階的(ステップ・バイ・ステップ)プロセスではなく、同時(オール・アット・ワンス)プロセスを使う必要がある

◆シンプルですっきりしたデザインを実現する7つのコツ
1.要素をひとつずつ取り去ってみる
2.不要な機能は削る
3.「悪玉」を排除する
4.要素の並びは理にかなったものに
5.分類する
6.複雑な部分はシンプルなインタフェースで覆い隠す
7.ただひとつの目的を軸に全要素を配置する

21世紀の文盲とは、読み書きのできない人ではなく、学ぶことも、すでに学んだ内容を捨て去ることも、学び直すこともできない人だ。(アルビン・トフラー)

天才は信念からはスタートしない。好奇心、驚き、疑念、偶像破壊(つまり因襲打破)からスタートする

センスの良さとは「喜びを求めてやまない人間の根源的な欲求を満たすことによってどんな相違をも超越してしまう、万人共通の理想としての美的感覚」と考えれば、少しはわかりやすいかもしれない

———————————————–

ビジネス書の多くは、「ビジョン」からスタートするものですが、本当に斬新なものは、そんなありふれたものからは生まれてきません。

「ビジョン」は人をリードするための要素であり、本書には、ビジョン以前の「天才の気づき」をどう得るか、そのヒントが書かれています。

ぜひ読んでみてください。

———————————————–

『小さな天才になるための46のルール』
マーティ・ニューマイヤー・著 ビー・エヌ・エヌ新社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480251011X

————————————————-

◆目次◆

PART1 どうやってイノベーションを起こすのか
PART2 どのように仕事に取り組むべきか
PART3 どのように学ぶか
PART4 どうやって違いを生み出すか

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー