【シンプル生活の極意】
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2015年は、世界を席巻した『人生がときめく片づけの魔法』や、年間ベストセラー2位となった『フランス人は10着しか服を持たない』など、「持たない生活」のブームが巻き起こりました。
※参考:『人生がときめく片づけの魔法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763131206
※参考:『フランス人は10着しか服を持たない』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479782990
無印良品が世界中の都市で人気となり、「ほどよい生活」へのニーズは高まる一方です。
ビジネス書のメルマガでこんなことを書くのも何ですが、本来、われわれはお金やモノのために働くべきではない。
なぜなら、ビジネスは人々を幸せにするためにあるのであって、ビジネスのために人が存在するわけではないからです。
資本主義経済のなかで、まったくお金なし、交換なしで暮らすのはちょっと現実的ではないですが、それでも「求めない」ことでどこまで暮らしが自由になるか、知っておくのは重要です。
そこでご紹介したいのが、『モノやお金がなくても豊かに暮らせる。』。
ロハスの提唱者で、「持たない」生活を実践したヘンリー・デビッド・ソローの代表作『ウォールデン』から名言を集め、構成した一冊で、ミニマルライフ、シンプルライフの秘訣が書かれています。
さっそく、そのエッセンスを見て行きましょう。
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自分のやるべきことを見つけた人は、くたびれた古靴や古着を身に着けても美しく見えるだろう。
新しい服はいるのに、新しい発想はいらないという仕事には用心したほうがいい。中身がそのままなのに、服だけ変えてもどうにもならないじゃないか。
他人と同じものをほしがるから貧しくなるのだ。
最も速く伝える手段が最も重要な知らせを届けるとは限らない。
そもそもはじめから、所有という名の罠に足を取られないようにするのがいちばんだ。
たいてい、ほんとうに必要なモノを持っていないのは、金を持っている人たちのほうである。
服を売って自分の思いを守るのだ。そうすれば、世界が小さくなることはない。
どれだけの富を与えられても、ぼくたちの目指す先は常に同じでないといけないし、そこにたどりつく手段も、基本的に同じでないといけない。
真に必要なものを自分で作る。ゆっくり作るほど長持ちするものになる。
いまの生活を維持することだけを考えているなら、なにも変えられない
紅茶もコーヒーも飲まなければそれを買うために働く必要もない。
心さえいつも高く持っていれば、お金がなくても失うものはなにもない。余計な富で買えるのは余計なモノだけだ。魂が求めるものを買うのに、お金はいらない。
必要ないモノはすべて捨てよ。そして決別せよ。たいして欲しくはないものを買わされるために働く人生と。
金もない。仕事もない。友もない。だから、すぐに旅に出られる。
善行こそ、ただひとつ絶対に損のない投資と言える
夢に自信を持ち行動するならば、孤独は孤独でなくなり、貧乏人は貧乏人でなくなるだろう。
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貧しい人にも豊かな人にもより良く生きるためのヒントが散りばめられており、読後感はじつにさわやかです。
商売やお金、洋服などを必要以上に敵視している気もしますが、主張の本質的な部分は、その通りだと思います。著者の理想に沿うように商売ができれば、理想的なのではないでしょうか。
生き方やビジネスのあり方を考える上で、とても勉強になりました。
ぜひチェックしてみてください。
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『モノやお金がなくても豊かに暮らせる。』ヘンリー・D・ソロー・著 興陽館
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◆目次◆
はじめに 「持たない」ことが幸せに繋がる!
第一章 「モノ」 モノは「必要最小限」でいい
第二章 「金」 お金のために生きるのをやめる
第三章 「暮らし」 生活は「限りなく簡素」が美しい
第四章 「仕事」 小さく働けば、自由に旅にでられる
第五章 「自然」 自然と生きることは「贅沢な楽しみ」だ
第六章 「生き方」 持たないから豊かに生きられる
訳者あとがき 言葉のちから
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