2015年9月9日

『投資バカの思考法』藤野英人・著 vol.4068

【カリスマファンドマネジャー、藤野英人氏の投資哲学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797380985

昔、アマゾンで投資本の仕入れをしていて気づいたことがあります。

それは、景気が良い時は答えを教えてくれる本が売れ、景気が悪い時は考え方を教えてくれる本が売れる、ということです。

景気が良い時は、「大学生でも~」「主婦でも~」といったタイトルが売れますが、景気が悪くなった途端に売れなくなり、思想本が売れる。

前者が10万部~50万部売れるのに対し、後者はせいぜい3万部程度しか売れません。

でも、投資の勝者となるのは、大体後者の本を買って実践した人なのです。

投資もビジネスも、誰かの後を追っていては儲かりません。

確固たる信念と仮説を持って挑んだ人が、試行錯誤を重ね、何度もチャレンジした末に、負けを凌ぐリターンが得られる世界なのです。

本日ご紹介する一冊は、株価が乱高下する今だからこそ、読みたい一冊。

ドン・キホーテやジェイアイエヌ(JINS)の将来性に賭けて大成功し、4年連続、R&Iファンド大賞を受賞したファンドマネジャー、藤野英人さんがその投資哲学を披露しています。

氏の本のなかでも、かなり思想によった一冊で、投資を超えて、生き方にまで応用できる、興味深い考え方が示されています。

さっそく、そのエッセンスを見て行きましょう。

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投資とは、今この瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただくこと

マーケットとは、「捨てる神」と「拾う神」が出会う場所です。誰かが捨ててくれなければ、拾うことはできません

社長は、白い嘘つきでなければ務まりません。社員についての評価は冷徹にしながらも、面と向かっては、「君のおかげで会社が回っている。ありがとう」と握手をできる社長は、厳密に言うと嘘つきです。でもそれはつくべき嘘であり、「白い嘘」です。私は、
・「絶対に成功するんだ」と熱意を語れる人
・嘘をついていても、そのための努力や献身を惜しまない人
・成功しない可能性もあるけれど、そこでひるまない人を応援したいと思っています

◆マーケットの本質を見抜く3つの習慣
1.他人の目になりきる
2.関心事を増やす
3.物事を複合的かつ立体的に見る

街を歩いたとき、どこまで対象を観察し、他人の目で考えられるか。そうすることで、ドン・キホーテのようにプロの投資家が見落としている成長株を見つけることができるのです

ものの見方を変えるには、変に見方を変えようとするのではなく、「経験」のほうを変えてしまえばいい

「必ず失うものがある」のが決断

「変動」するところに価値が生まれる

リスクが嫌いな人は、世の中の格差を支えている人

建物は完成と同時に崩壊がはじまる

未完成こそが最強の戦略である

大切なのは、「過去がどうだったか」ではなくて、「今持っているもの」の価値を正確に見極めることです

「株をいくらで買ったか」は忘れなさい

「金持ち」より「株持ち」を目指せ

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読むだけで、投資やお金の悩みはもちろん、仕事や人間関係の悩みまでスッキリ解決する思想本です。

「投資には興味ない」という方も、ぜひ騙されたと思って、読んでみてください。

きっと気づきがあるはずです。

これは、藤野さんの著作のなかでも、ぜひおすすめしたい一冊です。

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『投資バカの思考法』藤野英人・著 SBクリエイティブ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797380985

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◆目次◆

序章 そもそも、「投資」とは何なのか?
第1章 洞察力 マーケット感覚を養うなら、専門知識よりも街歩き
第2章 決断力 決断とは、やらないことを捨てること
第3章 リスクマネジメント リスク分散とは「好奇心」の分散である
第4章 損切り 評価は常に「時価」で考える
第5章 時間 「お金」「効率」よりも大切なもの
第6章 増やす力 「経済」とは何か? 「お金」とは何か? を知る
第7章 選択力 未来に向けて、希望を最大化する戦略

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