【これで納得。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837925928
「年を取っても脳は衰えない」とはよく言われることですが、とはいえ、昔と違って「丸暗記」などができなくなったのは事実です。
理屈もいいけれど、もっと実感が持てて、かつ「ノン若者」に役立つ記憶本はないものか…。そう憂いていたところ、こんな本を見つけました。
『40代からは「記憶法」が変わります』と、タイトルはズバリですが、確かに20代までとは違う記憶法を論じています。
著者は、民間病院精神科勤務後、国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したという作業療法士の菅原洋平さん。
現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で外来を担当する傍ら、執筆や講演、企業研修などをしているらしいですが、過去にベストセラーも出している売れっ子です。(売れたのは、『あなたの人生を変える睡眠の法則』)
※参考:『あなたの人生を変える睡眠の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4426115272
本書では、医療の現場で実践されているノウハウをまとめた、ということで、脳のパフォーマンスを最大化するノウハウ、記憶するための実践ノウハウが書かれています。
本書によると、人間の記憶には、「頭の記憶」と「体の記憶」があるらしく、40代からはこの「体の記憶」を活用することでどんどん新しいことを記憶することができるのだそうです。
人間の「脳の容量」は、有限の資産であり、あえて「情報にふれない
場所や時間をつくる」ことが大切だそうです。
ほかにも、ビジネスパーソンがミスをなくす方法や(起床から8時間後と22時間後の重要な作業を避ける)、嫌な記憶が消せない人が感情を上書きする方法など、気になることがたくさん書かれています。
ポイントを、さっそくチェックしてみましょう。
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大事なことを覚えておくためには、思い出すときにキーワードに基づいて必要な記憶にたどり着けるよう、余計な記憶を詰め込みすぎないこと、つまり、脳に「空き容量」をつくっておくことが重要
脳に「空き容量」をつくるには、“頭”の中の記憶を、“体”の記憶に変換させましょう
脳の中では動作が順番通りに記憶されるので、覚えるときには、一連の動作を最初から最後まで通しで練習することがポイント
私たちの脳は、生まれたときは、おもに脳の中心部分である「脳幹」や「大脳辺縁系」が働き、成長とともに、その周辺部分である「大脳皮質」が発達していきます。この中心部分にある脳幹や大脳辺縁系が「体の記憶」をおもに担い、大脳皮質が「頭の記憶」を担っています。この大脳皮質の発達のピークは10代後半。一般的に、「頭の記憶」のピークも10代後半です。この年代では、脳の発達に伴い記憶の容量が拡大していくので、丸暗記であっても、どんどん覚えることができます。その後は、徐々に神経細胞が減る割合が多くなり、機能が衰えていきます。そして高齢になると、再び脳の中心部分である脳幹や大脳辺縁系の働きが主体になって、子どもの頃のように戻っていきます
「書いて忘れる」という作業は、脳が次の課題にすみやかに移る助けになるのです。脳は、頭に浮かんだことを忘れないように保持すると、たくさんのエネルギーを消費します
イヤな記憶は“上書き修正”する──いつまでも過去の自分にとらわれない
イヤなことばかり思い出したら「頭を冷やして」眠る
1日のうちでもっとも記憶力が鋭敏なのが、起床から3時間後と10時間後です。6時に起床する生活ならば、9時と16時になります
1日に2回、私たちの脳がミスを犯しやすい時間があります。それは、起床から8時間後と22時間後。6字起床の場合であれば、14時と朝方の4時です
本来、集中して作業をするはずのデスクで、お茶を飲んだり、お菓子を食べるなど、作業とは関係ないことをすると、脳はそれを記憶してしまいます
空腹のほうが記憶力が向上する
噛むことは記憶力向上に必須
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なかでも、ビジネスパーソンにとって見逃せないのは、以下の記述。これがわかるだけでも、本書を読む価値があると思います。
<1日のうちでもっとも記憶力が鋭敏なのが、起床から3時間後と10時間後です。6時に起床する生活ならば、9時と16時になります>
<1日に2回、私たちの脳がミスを犯しやすい時間があります。それは、起床から8時間後と22時間後。6字起床の場合であれば、14時と朝方の4時です>
ほかにも、40代から記憶力を高めるためのポイントが満載の一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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『40代からは「記憶法」が変わります』菅原洋平・著 三笠書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837925928
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◆目次◆
1章 40代から「記憶法」は大きく変わる
──頭で覚えるだけでなく、体に覚え込ませる
2章 「覚えることがあまりにも多い時代」の効果的な覚え方
──その「努力」を確実な「成果」にするために
3章 “実践編”毎日の生活の中で記憶力はトレーニングできる
──今日からはじめる「5つの法則」
4章 【Q&A】日常の「覚えきれない!」「忘れてしまう!」に
お答えします──作業療法士として現場からのアドバイス
5章 「記憶力」に自信がつくと「未来」は変わる!
──あなたの脳の力はもっと引き出せる
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