【5行エッセイで誰でも英語ができるように?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798043176
人前で英語を使って自己表現をする。こんなにしんどいことはありません。
以前、池田哲平さんの「グローバルキャリア講座」でも辛酸を嘗めましたが、NYでも毎日英語は苦労しています。
本日ご紹介するのは、そんなノンネイティブを救う、画期的英語学習書。
Gaba設立者、青野仲達(あおの・ちゅうたつ)さんによる『ハーバード式英語学習法』です。
著者は、早稲田大学政治経済学部卒業後、外資系企業勤務を経てハーバード大学経営大学院にてMBAを取得しており、本書の主要コンセプト「5行エッセイ」は、その経験から来ています。
本書によると、「ハーバードのビジネススクールには、英語を母国語としない「非ネイティブ」の学生に「英語で生き抜く技術」を教えているプログラムがあ」るそうで、その最重要項目がエッセイの書き方なんだそうです。
本書で紹介されているシンプルな「5行エッセイ」をマスターすれば、英語を話すのも書くのも苦労なくできる、というのですが、確かにこれなら初心者でも自己表現ができそうです。
実際の「5行エッセイ」の例を見てみましょう。
I like summer best.(私は夏が一番好きだ。)
The days are longer.(日が長い)
We can dress down.(楽な服装ができる。)
I can travel with my family.(家族と一緒に旅行ができる)
My favorite season is summer.(私の好きな季節は夏だ)
結論から始まり、3つの理由を述べて最後に結論を言い直す。
このシンプルな構成で、誰でも自己表現できる、というのが本書のコンセプトです。
どんなテーマを立てればいいか、3つの理由にどう変化をつければいいか、ディスカッションに使う時はどうすればいいか、証拠を添えたい時はどうすればいいかなど、応用編にもコメントされており、なかなか実践的な内容です。
さっそく中身をチェックして行きましょう。
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◆5行エッセイを書くための3つのルール
・最初に結論を述べる
・理由を3つ挙げる
・最後に結論を繰り返す
辞書を使う際のコツは「単語だけではなく、その単語を使った表現方法をできる限り確認する」こと
ネイティブスピーカーに英文をチェックしてもらいたい場合、ネットで「Lang-8(ランゲート)」を使ってみるのも1つの方法です。ランゲートは語学学習者向けの相互添削型SNSで、基本サービスは無料。学習中の言語で文章を書くと、その言語を母国語とする人が添削をしてくれます
まず、5行エッセイが完成したら、それを音読してください
話した英語が伝わらない原因の大半は、細かな発音のまちがいではなく、声が小さいことなのです
Rの直後に母音があるとき、最初に小さい「ゥ」を意識して「ラ行の音」を出す 例)rain rock
後に続く母音にアクセントがない場合、Tは日本語の「ラ行(ラリルレロ)」に近い音になります
エッセイの秘訣は、なるべく「毛色が違う」ネタを選ぶこと。3つのネタが違っていれば違っているほど、会話の「守備範囲」が広がります
「故郷・趣味・家族・スポーツ」などは代表的な「自己紹介トピック」です。これに「仕事」を加えた5つのエッセイだけでも15のネタができます
5行エッセイに「証拠」を添える
構成のキーワードを挿入することで、「今何の話をしているのか」が相手に瞬時に伝わります
逆説は「しかし」「それにもかかわらず」という意味です。代表的なキーワードは「However」や「Nevertheless」です
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内容的には、いくつか5行エッセイの見本が出てきて、その後発展形が示される、というシンプルなものです。
ただ、本書を読んで「これだけでいいんだ!」と思えれば、人前で話すのもそんなに苦ではなくなるはずです。
ぜひチェックしてみてください。
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『ハーバード式英語学習法』青野仲達・著 秀和システム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798043176
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◆目次◆
序章 ハーバード式 英語学習の「キホン」
第1章 ハーバード式 英語学習マップ
第2章 ハーバード式 書く力を鍛える5行エッセイ
第3章 ハーバード式 5行エッセイ実践法
第4章 ハーバード式 5行エッセイで発音力を鍛える
第5章 ハーバード式 5行エッセイで会話力を鍛える
第6章 ハーバード式 5行エッセイ発展法
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