2015年6月1日

『出口汪の「最強!」の記憶術』出口汪・著 vol.3968

【記憶術がわかれば、勉強効率が良くなる。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864700214

短期間で試験勉強をモノにする方法。

その秘訣は、じつは「勉強すること」ではなく、「忘れないこと」にあるというのをご存じでしょうか?

エビングハウスの忘却曲線によれば、人間は覚えたことを1時間で56%、1日で74%も忘れます。

この忘れる速度をゆるやかにできれば、じつはそこまで勉強しなくても、記憶が定着し、試験勉強時間を減らすことができるのです。

本日ご紹介する一冊は、こうした記憶のメカニズムと受験勉強における記憶の実践を、「現代文のカリスマ」出口汪さんが指南した一冊。

アパレル系専門商社勤務の26歳OL、ハルカちゃんと出口先生の掛け合いで、記憶術のノウハウが語られる、読み物としても楽しい内容です。

脳科学の知識を学んだ人にとっては、おなじみの理論が登場しますが、ここまで手っ取り早くエッセンスが学べる本も珍しい。

加えて、カリスマ講師である著者の受験勉強アドバイスも付されているので、受験生には有用な一冊だと思います。

さっそく、エッセンスを見て行きましょう。

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忘れてしまうから、人間は生きていけるし、元気でいられる

覚えるならば、責任を持って四、五回は繰り返し、記憶を維持させること。逆に、細かい知識はどうせ忘れてしまうのだから、最初から覚えようとしないこと

勉強で大切なのは、「勉強自体を楽しめること」「理にかなった勉強法であること」「科学的な記憶術であること」

記憶とは単に覚えるだけでなく、その内容を理解して、自分の考えを持てるところまで到達することが大切

◆論理的になるためのたった3つの言葉の使い方
「イコールの関係」「対立関係」「因果関係」

覚えなければならないことはぎりぎりまで絞り込む。逆に考えるための核になるようなことは、中途半端な覚え方ではなく、それを使いこなせるまで記憶する

ノートには本当に大切なことしか書き込まない。そして、書き込んだならボロボロになるまで何度も読み返して、完全に覚えてしまうといい

◆「セレゴ・メソッド」記憶の4段階
・ファミリア(familiar)=親近感
・リコグニション(recognition)=見分ける
・リコール(recall)=再生する
・オートマティック(automatic)=自動的→習熟

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読みやすさ、表紙のイラストも手伝ってか、既に3万5000部のベストセラーとなっているようです。

ぜひ、読んでみてください。

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『出口汪の「最強!」の記憶術』出口汪・著 水王舎
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864700214

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◆目次◆

第1章 間違いだらけの記憶術
第2章 なぜあなたは忘れてしまうのか?
第3章 二度と忘れないための記憶術
第4章 メタ記憶があなたの頭を変える
第5章 資格試験・受験に強くなる記憶術

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