2015年5月12日

『人生は機転力で変えられる!』齋藤孝・著 vol.3948

【「機転が利く」人になる技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/441303953X

以前、ある有名雑誌の副編集長が、齋藤孝さんを評して、こんなことを言っていました。

「どんなトピックを振られても答えられる、機転が利く人」

どんな話題も自分のフィルターを通して消化し、きちんと気の利いたコメントができる。

メディアでもビジネスの現場でも、こういう人は重宝されるものです。

本日ご紹介する一冊は、副編集長が絶賛していた齋藤孝さん本人が、「機転力」を論じた一冊。

相手やTPOに応じてとっさに対応をアレンジする力「機転力」。

本書では、機転の利くコミュニケーションをするための要素を、「聞く力」「話す力」「その他の力」に分け、さらにこの3要素をいくつかの構成要素に分解して説明しています。

◆聞く力
「要約力」「質問力」「展開力」「情報力」「共有力」「メモ力」
◆話す力
「プレゼン力」「コメント力」「ユーモア力」
◆その他の力
「修正力」「観察力」「キャッチ力」「図化力」「謝罪力」

さっそく、詳しくポイントを見て行きましょう。

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「要約力」と「質問力」が高い人は「聞く力」が高い

早急な判断、ジャッジはコミュニケーションの妨げとなります。ジャッジを下すのではなく、話の流れと文脈を見極め、その流れに添うこと。そしてそれをお互いに作り上げ広げていくことが会話の醍醐味なのです

事前の準備が会話力を高める

コミュニケーションを通じて「共有」するものが多くなればなるほど、お互いの関係が深まり、全体のパフォーマンスも上がります。ビジネスの世界でもいまや「共有」や「シェア」は大きな流れになりつつあります

ビジネスで「この相手を信用して良いかどうか」というのは、「ポイントをつかむことができる人物か否か」で判断される部分がとても大きい。その2分法を、人は無意識に行っているのです

的確にメモを取ることができる人物は、当然ポイントを押さえることができます。またそれを周囲にアピールすることもできる

15秒で1テーマを話す癖を付けると、話の“球離れ”がよくなると同時に、話の意味の含有率が高くなります

この人との関係をちょっと深めたいという時に私がよくやるのは、軽い相談事を持ちかけること

人が本気で怒りだすのは全くのでたらめを指摘されたときではなく、本当のことを指摘されたときです。ですから相手と良い関係を築こうとするならば、相手のコンプレックスをそれとなく察知しておいた方がいい

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もともとは、月刊「BIG tomorrow」誌の連載(2013年8月号~15年3月号)をもとに大幅加筆・再編集したものらしく、文章はじつに読みやすい。

コミュニケーション下手な方、対人関係が苦手な方は、ぜひ読んでみてください。

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『人生は機転力で変えられる!』齋藤孝・著 青春出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/441303953X

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◆目次◆

CHAPTER1 「機転がきくコミュニケーション」は才能ではなく「技」
CHAPTER2 質問力、要約力、展開力が会話をリードする
CHAPTER3 情報力が会話を盛り上げる
CHAPTER4 会話は「共有力」でおもしろくなる
CHAPTER5 「メモ力」で、キーワードをもとに会話が広がる
CHAPTER6 プレゼン力、コメント力がアップする「15秒ルール」
CHAPTER7 ユーモア力が身につく3つのコツ
CHAPTER8 新しい人間関係に強くなる「修正力」
CHAPTER9 「観察力」で相手を正確に把握する
CHAPTER10 相手の本音を正しくつかむ「キャッチ力」
CHAPTER11 「図化力」で大局的で冷静な解決ができる
CHAPTER12 トラブルを上手におさめる「謝罪力」

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