2015年4月14日

『日本の大学に入ると、なぜ人生を間違うのか』 吉田良治・著 vol.3920

【アメリカの教育vs日本の教育】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456982482X

本日の一冊は、かつてワシントン大学へアメフトコーチとして留学し、現在はHRリーダーシップアカデミートータルパーソンプログラムファシリテーター、追手門学院大学客員教授も務める著者が、アメリカと日本の教育を比較して論じた一冊。

土井もいくつかの大学で指導して、日本の大学の体たらくぶりに失望した一人でありますが、本書では、日本の大学の何が悪いのか、アメリカの大学では何が機能しているのか、著者がジョージア工科大学学長、ワシントン大学アメリカンフットボールチーム元ヘッドコーチなどに取材してまとめています。

部分的に取材して切り取った内容であり、包括的な日米比較はできずに終わっていますが、いくつかヒントになったポイントがあるので、そこだけご紹介します。

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<アメリカでは、大学の授業は一般的に八時に始まり、サマースクールなどでは七時台に始まることもめずらしくない>

<アメリカの大学では、日本のように一年じゅう、同じスポーツをすることはできない>

<ジョージア州では、カギを握る五つの産業、すなわち、エネルギー、環境、生活科学、農業、物流を中心に、人材の育成を目的として、一九九五年に州内の企業と三五の大学(ジョージア大学機構)が連携し、企業のニーズにあった能力を有する人材をオーダーメイドで育成する「インテレクチュアル・キャピタル・パートナーシップ・プログラム」(ICAPP)を立ち上げた(中略)ICAPPには、人材を求める企業と、大学教育を修得した求職者をオンラインで結ぶマッチングサイト「GeorgiaHire」が用意されている。
ジョージア州内の九〇以上の大学の学生および卒業生は、このサイトに無料で履歴書を登録することができる。いっぽう、企業は、登録された人材の経歴にアクセスして、個別に面談ができる>

<アメリカでは、インターンは立派なキャリアになるため、採用の際には大きな評価ポイントになる>

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先日、ダン・ショーベル氏にインタビューした時、インターンの重要性を謳っていましたが、その理由が本書を読んでよくわかりました。

日本も、大学の選抜方法や新卒一括採用のしくみ、改めた方が良さそうですね。

教育改革や進学、就職を考える上で、興味深い一冊です。

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『日本の大学に入ると、なぜ人生を間違うのか』
吉田良治・著 PHP研究所
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456982482X

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◆目次◆

第1講座 YOUは何しに大学へ?
第2講座 人を育てる大学・学生をつぶす大学
第3講座 大学はもっと稼ぐ力をつけなさい
第4講座 大学は就職予備校ではない!
特別講座 学生は、学べ!学べ!学べ!

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