【吉田松陰、その影響力の秘密】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532169585
本日の一冊は、明治維新の志士たちを育てたカリスマ教師、吉田松陰の魅力を、ベストセラー作家で明治大学教授の齋藤孝さんが語った一冊。
「感化する力」というキーワードでまとめられていますが、どうやら吉田松陰は、とてつもなく感化されやすく、また周囲を感化する人だったらしいです。
本書では、吉田松陰の優れた教育法に触れると同時に、その人間臭い側面にも言及しており、じつに興味深い内容です。
生き急ぎ、死に急ぎ、喜怒哀楽を隠さず爆発させるキャラクター。大人げなく弟子への手紙に「◯◯は冷たい」「自分は見捨てられている」「◯◯とは絶好だ」などと愚痴をこぼしたという吉田松陰。
しかし、その教育は一流でした。
吉田松陰が持っていた思想、教育の特徴から、一部ご紹介しましょう。
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・「私」より「公」を優先する
・強烈な“ミッション感覚”
・国家危機を「我がこと」として考える
・「学び合う空間」をつくる
・あくまで実学が基本
・松下村塾は「情報収集機関」でもあった
・腹が立てば我慢せずに怒ることを信条とした
・獄中さえも笑い飛ばす
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読めば読むほど、興味深く、強烈なキャラクターだったことがうかがえますが、だからこそ、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋などの大人物を輩出できたのでしょう。
もうひとつ、本書で紹介されている「3つの誠」を紹介して終わりましょう。
◆「誠」の3つの意味
「実」:空理空論におわらせないで、今日から実行すること
「一」:つねにそのことを心がけていること
「久」:やむことのないこと
表紙がそそらないため、思わずスルーしてしまいそうな本ですが、まさに読んでいて「感化」されました。
ぜひ読んでみてください。
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『感化する力』齋藤孝・著 日本経済新聞出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532169585
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◆目次◆
はじめに
春の章
夏の章
秋の章
冬の章
あとがきにかえて
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