2015年2月9日

『努力が勝手に続いてしまう。』塚本亮・著 vol.3856

【これなら努力が続けられる。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478029369

2月に入った途端、土井のFacebookのタイムラインに、「受験合格」の知らせがたくさん届くようになりました。

つながっている人の多くは、ビジネスで成功した人たちですが、彼らはちゃっかり、自分の子どもの受験対策も立てていたのです。

ちなみに、今日お仕事をしたカメラマンさんのお子さんは、都内の某有名公立高校を受ける予定だそうです(一番有名なやつです)。

できるビジネスマンに戦略があるように、勉強にも戦略がある。

そのことを教えてくれるのが、本日ご紹介する塚本亮さんの『努力が勝手に続いてしまう。 偏差値30からケンブリッジに受かった「ラクすぎる」努力術』です。

メルマガを10年続けている土井から言わせてもらえば、努力の最大の敵は、「無理をすること」なのではないかと思っています。

ダイエットでも勉強でも、続けたいなら、無理をせずに自動的にできる方法を考えること。

そうしなければ、努力の結末は「リバウンド」となって返ってきます。

こんまりさんの『人生がときめく片づけの魔法』が米国で30万部を突破したらしいですが、それもこれも、リバウンドしないやり方を指南しているから。

ケリー・マクゴニガルさんの『スタンフォードの自分を変える教室』も、このリバウンドが起こらないよう、注意を促していました。

※参考:『人生がときめく片づけの魔法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763131206

※参考:『スタンフォードの自分を変える教室』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479793631

前置きが長くなりましたが、本日ご紹介する『努力が勝手に続いてしまう。』は、偏差値30からケンブリッジに受かった著者が、「自分をラクに動かす方法」を指南した一冊。

スマホを通じてSNSやゲームに容易にアクセスできる今、普通に暮らしていたら、勉強なんて集中できるはずがありません。

また、世のビジネスマンはみな、忙しいわけですから、努力しない言い訳なんて、いくらでも見つかるわけです。

そして問題なのは、われわれが誘惑に負け、努力が続かなくなると、自信も併せて喪失してしまうということ。

本書では、そんな誘惑の多い時代に、われわれがどうすれば努力を続けることができるのか、どうやって目標達成すればいいのか、心理学の専門家でもある著者が、うまいやり方を説明しています。

本書で紹介されているノースカロライナ大学の教育心理学者デール・シュンクの論によると、自己効力感を高めて維持していくには、次の4つの条件があるそうです。

◆自己効力感を高めて維持していく、4つの条件
1つ目「自分が目標設定したこと」
2つ目「フィードバックがあること」
3つ目「進捗が管理されていること」
4つ目「自分のがんばりによって達成できるという意識があること」

本書では、この論に沿って、著者が有効と考えるさまざまな努力の続け方、勉強法が解説されており、じつに役立つ内容です。

仕事に役立つ考え方もたくさん入っているので、ぜひ読んでみてください。

———————————————–
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
———————————————–

成功を重ねている人は、さまざまなことを「軽い気持ち」で試している

◆将来像を自分に刷り込む「3つの方法」
1.身のまわりですでに目標を実現している人たちをたくさん見ること
2.講演会に出かけるなどして、そういう人たちの話をじっくり聞くこと
3.本やブログ、SNSなどでそういう人たちの存在に触れる

自分が取りたいスコアを決めて、そのスコアと現在の自分とのあいだにどれくらいのギャップがあるのかを確認し、そのギャップを埋めるには何の勉強をしなくてはいけないかを考える必要があります。そして、自分はテストの当日までにどれだけ時間が取れるのかを計算して、たとえば「この参考書の3章から5章を」(何を)、「毎日10ページずつ」(どのように)、「毎日22時から23時半まで」(いつ)やろうといったことを決めるのです

痛みをともなう代償を「先出し」する

SNSであれば、毎回ログアウトする習慣をつけてみてください。ログインし直すという面倒なひと手間がクッションとなって、SNSを開く頻度を減らすことができます

ただの友だちと約束するよりも、約束を守らないと組織やコミュニティでの自分の評価が下がってしまうような関係性の相手と約束するほうが、より強制力が働いてよい

他人が達成する過程を見ることで「自分もできるんじゃないか」と、意欲や期待を高めることができる

脳科学の研究から明らかになっていることですが、脳が暗記するのは、それが重要か重要でないかとは関係なく、単純に「接触頻度」が高いものだといいます

「細かく砕いた行動」を予定に入れてしまう

選択肢を絞ることで、目標に一気に近づく

海外の大学院に入るにはGPA(Grade Point Average)と呼ばれる学業成績のスコアや英語力も重要ですが、「自己推薦書」がひとつのポイントになってきます。A4で2枚程度の紙面のなかで自分をアピールするわけですが、ここで最も大事なのは「自分が書きたいことを書くのではなく、相手が受け入れたくなることを書く」という点です

最終目標が見えれば「やること」がシンプルになる

勉強するより「場を探す」ことを優先する

————————————————

『努力が勝手に続いてしまう。』塚本亮・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478029369

————————————————-

◆目次◆

はじめに ケンブリッジの心理学×実体験のメソッド
Chapter1 「努力」という意識を捨てる
      ──自分を「その気」にしてしまう意識改革術
Chapter2 努力の「仕組み化」7つのルール
      ──努力がラクで当たり前のものになる黄金則
Chapter3 努力が勝手に「続いてしまう」技術
      ──「あの手この手」で自分を動かすテクニック
Chapter4 こうして短期間でケンブリッジに合格した
      ──時間がなくても成果を出せる「超」効率的努力法
Chapter5 独学でも世界のトップレベルまで行ける
      ──いつまでもめげずに伸びていける簡単な方法

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー