2015年1月22日

『人を操る禁断の文章術(メンタリズム)』DaiGo・著 vol.3838

【ずるいよ、DaiGoさん】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/476127056X

最近、告知するセミナーの集客がいずれも好調で、本当にうれしい限りです! いつもありがとうございます!

本日の一冊は、人の心を操るプロフェッショナル、メンタリストのDaiGoさんが、人を操る文章術を公開した一冊。

自身の著書の累計が80万部を超え、テレビでも大活躍の著者が推奨する書き方とはどんなものなのか、興味を持って読んでみましたが、この本は「当たり」です。

なぜ当たりかというと、まず、通常の文章本とは「ゴール」が違う。

本書が目指すのは、「伝わる文章」ではなく、「したくなる文章」。つまり、人を行動に導く文章なのです。

20代の頃に読んだ本に、「コミュニケーションの目的は人を動かすことにある」と書いてあり、以来人を動かすコミュニケーションを心掛けてきましたが、本書はそのためのテクニックをふんだんに盛り込んだ一冊。

「心を動かす文章に共通する3つの原則」に始まり、悩みの9割を集約するという「HARM」(ハーム)の法則、ポジティブな話でネガティブな話をサンドイッチする方法など、じつに興味深いテクニックが書かれています。

これまで何冊書き方の本を読んでも成果が出なかったという方でも、これならきっと実践できるはずです。

◆心を動かす文章に共通する3つの原則
1.あれもこれもと書き過ぎないこと
2.きれいな文章を書こうとしないこと
3.自分が書きたいことを書かない

◆悩みの9割は「HARM」(ハーム)の四文字に集約される
Health 健康、美容
Ambition 夢、将来、キャリア
Relation 人間関係、結婚、恋人、会社
Money お金

なかでも、強烈なインパクトを受けたのが、メールを下から、つまり追伸から書くテクニックと、会話するように書かれた一人二役の文章をまとめて心を動かす文章に変えるテクニック。
(一人二役の方は、ぜひ本文で文例を確認してください)

この2つには、心底、驚かされました。

良い文章の例とイマイチな文章の例がマルバツ式で書かれており、応用すれば、そのまま使えるのが特長です。

ぜひ読んでみてください。

(追伸)
本書の問題点を挙げるとすれば、「値段が安すぎる」ことです。
こんなノウハウ、1400円で出されたら、商売あがったりですよね(笑)。

———————————————–
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
———————————————–

ありきたりで常識的な言い回しに、過剰で具体的な条件を表す言葉を組み込むと、その文章は名言に変わる

◯普通の人にはできない大変な仕事だと思います。でも、先生だって人間ですよね(中略)たまには●●しませんか?

◯「普通の人だったら、こんなプレッシャー耐えられないと思います。本当にお疲れさまです。明日以降もよろしくお願いします」

「悩み」は、人の心を動かす大きなフックになる

◆悩みの9割は「HARM」(ハーム)の四文字に集約される
Health 健康、美容
Ambition 夢、将来、キャリア
Relation 人間関係、結婚、恋人、会社
Money お金

×「30代、そろそろマイホームを買いませんか?」
◯「ご存じですか? 今、30代の人たち40%がすでに家を購入しています」

人は、数量限定よりも情報の限定に弱い

書き出しはポジティブに

大事なのは表現を変えて10回繰り返すこと

文章は会話をするように一人二役で書こう。それをまとめれば、カンタンに心を動かす文章が書ける

まず、あなたが考える現状で最も明るい話題を冒頭に持ってくること。続いて、報告しなければならないマイナス情報を正直に開示すること。これで読み手は不安になりますが、その直後にそのマイナスに対する対処、解決策を示します。そして、導き出される明るい結果で締めくくること

「人間は、達成した課題よりも、達成されなかったことや中断されていることをよく覚えている」(ツァイガルニク効果)

メールを書く際はまず、相手に何をしてもらいたいのか、どんな行動をとってもらいたいのかを考え、決めておくことです。それを「追伸」にまとめてから書き始める。このルールを知っていると、メールの書き方はガラリと変わります。人の心を揺さぶるメールを書きたいなら、「下」から書くことです

————————————————

『人を操る禁断の文章術(メンタリズム)』DaiGo・著 かんき出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/476127056X

————————————————-

◆目次◆

まえがき
第1章 文章が持つ力は∞(無限大)
第2章 「書かない」3原則で人を操る
第3章 人を動かす7つの引き金で、何を書けばいいかもう悩まない
第4章 あとは、5つのテクニックに従って書くだけ

この書評に関連度が高い書評

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー