2014年12月8日

『大金持ちの教科書』加谷珪一・著 vol.3793

【億の資産を形成したいなら】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484142384

本日の一冊は、ベストセラー『お金持ちの教科書』の著者による、注目の新刊。

※参考:『お金持ちの教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484142015

著者は出版社記者を経て、投資ファンド運用会社で企業のオーナー社長やファンド出資者と交流のあった人物。

現在は、自身も億単位の投資を行う投資家ということで、コンサルティング業務の傍ら、資産運用アドバイスなども行っているようです。

タイトルは、『大金持ちの教科書』ですが、実際に想定しているのは、年収3000万円以上か固定資産3億円、現金や株式などの流動性の高い資産なら1億円程度の規模のお金持ちです。

著者によると、<見るからに派手な消費生活を送るためには、やはり年収3000万円程度は必要>。しかしながら、<年収3000万円以上をコンスタントに稼ぎ出せる人は実は非常に少なく、全人口の0.07%しかいない>。

本書では、この年収3000万円がひとつのターゲットになっています。

お金持ちになるための原理原則とお金持ちになるための最短距離、効率的なやり方をズバリ解説しており、じつに現実的な内容でした。

何らかの形で事業オーナーになること、事業売却を通じて資産を増やすこと、場合によって借金をすることなど、サラリーマンにとっては心理的ハードルの高い、しかしながら合理的なやり方が書かれています。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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見るからに派手な消費生活を送るためには、やはり年収3000万円程度は必要である。筆者の経験からいっても、年収2000万円以下の人は、たしかにお金は持っているが、基本的なライフスタイルは中間層とあまり変わらない(中略)しかし、年収3000万円以上をコンスタントに稼ぎ出せる人は実は非常に少なく、全人口の0.07%しかいない

日本は欧米諸国に比べると金融市場があまり発達しておらず、資産家が保有する資産の多くが土地に偏っている、という特徴がある

土地持ちの資産家は、たしかに帳簿上は大変な富裕層なのだが、可処分所得はそれほど多いわけではない。日本は土地の利用効率が悪く、値段が高い割に、そこから大きな収益を上げることができない

大きなお金を稼ぐには、ビジネスから得られる利益の多くを獲得できる立場になる必要がある。それが、経営者であり投資家なのだ。具体的には、経営者と投資家を兼ねたオーナー経営者になるのがもっとも効率がよい

事業の売却には“将来性”というプレミアが付き、将来獲得する利益を先取りすることができる

森ビルは1兆3000億円の資産に対して、借金が1兆円もある。ビルなどの不動産を建設するためには、銀行などから借り入れをする必要があるため、資産額も大きいが、借金も巨額になってしまうのだ

借金を使ってレバレッジをかけるのは、以下のどちらかのタイミングにすべきである。
(1)事業や投資が順調に進み、一気に規模を拡大したいとき
(2)インフレが予想されるとき

資本が過剰になった現代では、常に世界のあちこちでバブルが起こっている。注意深く世の中を見ていれば、いつでもバブルを利用することはできるのである

リスク感覚を鈍らせる2つの落とし穴
「過大評価」「執着心」

専業主婦の存在を前提にした不動産は、その価値を大きく下げるはずである。都市部から少し離れた場所に作られた一戸建て住宅は、旦那さんが働いて、家には奥さんがいることを前提にした不動産である。こうした住居へのニーズは今後、急激に減少する可能性が高い。一方、利便性が高いエリアにあり、機能性の高い住宅はその価値を維持し続けるだろう

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『大金持ちの教科書』加谷珪一・著 CCCメディアハウス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484142384

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◆目次◆

I お金持ちになる方法には、どのようなものがあるか?
II 「お金持ちになりやすい時代」はあるのか?
III お金持ちになる能力とは?
IV お金持ちに必要なメンタリティとは?
V お金持ちとイノベーションの関係
VI これからの日本でどう稼ぐか?

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