2014年12月3日

『セゾンファクトリー 社員と熱狂する経営』 齋藤峰彰・著 vol.3788

【4320円のジャムを売る企業】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822277763

本日の一冊は、全国のデパ地下で大躍進中、ジャムやジュース、ドレッシングなどの高級グロッサリーで成長を続けるセゾンファクトリーの齋藤峰彰社長が、その経営を語った一冊。

アースブラック、サニーイエロー、ゴールドのオシャレな商品イメージとは裏腹に、じつは「超体育会主義」を採っているという同社。

本書では、社内イベントを中心としたその驚異のマネジメントと、商品作りへのこだわり、素材やデザインの目利きポイントを披露しています。

「想像を超えたおいしさ」を追求するというのがこのセゾンファクトリーのモットーだそうですが、それだけに想像を絶する努力が現場では行われています。

モノ作りはあくまで「素材」から、商品の「色」にこだわる、デザインを通じて商品のおいしさを伝える、など、商品作りに関して、いろいろと気づきをいただきました。

また、以下のポイントは、ブランド企業になるために、欠かせない要素だと感じました。

<もし100種類の商品があったとしたら、このうちの99種類がどれだけ優れていても、残りの1つがダメな商品ならば、最高のブランドになることはできない>

<つまらないことでも一生懸命やることが今の時代には必要であり、「何事も全力投球だ」と私は言っている。なぜならば、全力投球で取り組まない限り、顧客は感動しないからだ>

そして、マネジメントに関して感動したのは、以下のコメント。

<会社とは「見ていないところで一生懸命働ける社員」がいるところが強いと思う>

マネジメントについても、いろいろと考えさせられる内容でした。

経営者、マーケターはぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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セゾンファクトリーのものづくりは、あくまでも食材という「素材」があり、そこからスタートする

気になるのが、商品の色だ。私は「きれいはおいしい」につながると考えている。味がどれだけおいしくても、色にセゾンファクトリーの商品として違和感があるならばダメだ

もし100種類の商品があったとしたら、このうちの99種類がどれだけ優れていても、残りの1つがダメな商品ならば、最高のブランドになることはできない

ポイントは、デザインを通じて、その商品のおいしさを伝えているかどうかだ

ガラス瓶にはおいしさを伝える力がある

安価な食品では試食が普及していたが、高級グロッサリーの分野で試食を導入したのは、国内ではたぶんセゾンファクトリーが初めてだったと思う

セゾンファクトリーでは、店舗運営の様々な面を店長に任せている。「どんな商品をメーンで販売するか」は店長の裁量による。また、販売目標の達成に向けて売り上げをどうつくっていくかについても、店長が計画を立案していく。これはセゾンファクトリーの大きな特徴だが、地域の素材を活用した新商品を現場発で提案することも店長の重要な役割になる

売れないなら、まずアイテムを絞る

店舗の限定品はインターネットで売らない

つまらないことでも一生懸命やることが今の時代には必要であり、「何事も全力投球だ」と私は言っている。なぜならば、全力投球で取り組まない限り、顧客は感動しないからだ

会社とは「見ていないところで一生懸命働ける社員」がいるところが強いと思う

父との会話で印象に残っているのは、「だますよりは、だまされたほうがいい」という言葉だ(中略)父は「だまされたのには違いないが、その人が助かった時期があるのだから、それでいいのだ」と話した

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『セゾンファクトリー 社員と熱狂する経営』
齋藤峰彰・著、日経トップリーダー・編集 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822277763

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◆目次◆

Introduction 「超体育会主義」がブランドづくりの礎
Chapter1 クールなブランドを支える熱いハートの人材育成
Chapter2 「想像を超えたおいしさ」を生むものづくりの秘密
Chapter3 「闘争心」「向上心」が販売力を高める
Chapter4 「おいしい!」をマネジメントする発想
Chapter5 「食のスーパーブランド」へのヒストリー

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