【東大首席卒業!「ストーリー式記憶法」とは?】
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本日の一冊は、東京大学法学部を首席で卒業し、在学中に司法試験、国家公務員I種試験にも合格したという弁護士の山口真由さんが、その記憶法を公開した一冊。
昔から、記憶するにはストーリーやエピソードが有効、とは言われていますが、本書には、具体的にどうやれば覚えられるか、著者の経験と実感に基づいた主張が展開されています。
受験勉強でよく行われている「語呂合わせ」や「マーカーを引く」「人に教える」を真っ向から否定し、より覚えやすい方法を提案しており、いくつか新鮮な気づきがありました。
長いものを覚える時にはいきなり書かない、1日以内に1回復習する、時系列で覚える、エピソード記憶を<インパクトで覚える>ために標準を決める、など、これまであまり意識していなかった記憶法が書かれており、参考になりました。
著者のことを事細かく覚えていたというネイリストの記憶メソッド、著者オリジナル、童謡の「うさぎとかめ」の節に合わせて中国王朝の名前を覚えるメソッドなど、興味深いエピソードもいくつか登場します。
社会人の勉強にはもちろん、受験生にも読める、記憶メソッドです。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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物語が覚えやすい理由は、出来事が時系列に並べられていることにあります。ストーリー法は、この特性を利用します
小説や映画の内容を思い出すことは、時系列に沿って語られた物語を、時系列に沿って再現することです。つまり、インプットの順番とアウトプットの順番が同じ、だからこそ、極めて思い出しやすい
法律学には「時系列」というものはありません。窃盗罪と強盗罪の先後関係なんてないのです。だからこそ、私は、いつも教科書を読んだ順という自分が経験した順番で、時系列に並べて思い出すようにしていました
「インパクトのあるエピソード記憶」は覚えやすい
まず、標準から外れた集合体、または、標準の中でも一定の特徴を持つ集合体を一括りにします。そして、それに「好き・嫌い」や「ポジティブ・ネガティブ」の感情をつけて、この感情の記憶を「インパクト」として覚えるのです
「同じ本」を読むのみならず、「同じように」読むことが重要
大事なのは、六法の条文を覚えておくことではなく、この司法試験用六法という「本の厚み」そのものを覚えていること
「濃い記憶」(一言一句正確に)⇒多器官記憶法
「薄い記憶」⇒複数回記憶法
『枕草子』のような、ある程度長いものを丸暗記するならば、いきなり「書く」という方法はお勧めできません。記憶ゼロの段階で負荷の高い方法に飛びつくのは、非常に効率が悪い。負荷の少ない動作を繰り返すことからはじめて、ある程度、輪郭をつかんだ段階で負荷の高い動作に移行するほうが、断然、効率性が高いのです
日付の「物忘れ」を防止するためのごくごく簡単なコツがあります。1回読んだときに、そのページの見出しの右上に読んだ日を記入するのです。翌日に読んだらまた読んだ日を記入。そうすれば、1週間後、1か月後の目安が容易にたつ。これによって、復習のタイミングを間違えることがなくなります
「6時間睡眠&2時までには就寝」が基本
人は認識すると、それ以上観察しようとはしなくなる
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『誰でもできるストーリー式記憶法』山口真由・著 角川書店
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◆目次◆
序 章 記憶に才能はいらない【山口真由流・記憶の基本】
第1章 ゼロからの知識を覚える方法【勉強・教養・受験・資格試験編】
第2章 仕事で必要なことを覚えておく方法【仕事編】
第3章 「正しく」覚える方法【山口真由流・記憶のメンテナンス法】
第4章 普段の何気ないことを覚えておく方法【日常生活編】
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