【心がラクになる仏教の教え】
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最近、仕事やプライベートを通じて新しい出会いがいくつかあり、これまでの自分の考え方とはまったく違った人との交流を楽しんでいます。
他人の人生やキャリアについてうかがうのが仕事の半分ですから、毎日のようにみなさんの「秘密」を知ることになります。
なかには、今も困難を抱えている人、非常に解決が難しい問題を抱えている人など、常人からすれば耐えられないストレスを抱えながら生きている方もいらっしゃるのですが、うまくいく人に共通するのは、やはり「困難の受け止め方が前向き」ということです。
そこで今回学んでみたいのは、この「困難の受け止め方」。
ご紹介するのは、ハワイに天台宗のお寺を開き40年という異色の僧侶、荒了寛(あらりょうかん)さんによる、『こだわらない とらわれない』です。
本書によれば、人が悩み苦しむ理由は、<「こうあらねばならない」と自分で自分を縛ったり、身近な人、あるいは他人さえも縛ろうとするから>。
この呪縛から自由になるための考え方が、本書のタイトルにもある、『こだわらない とらわれない』という考え方です。
本書には、人生の困難にどう向き合うべきか、どうすれば『こだわらない とらわれない』生き方が実践できるのか、著者のアドバイスが示されています。
本のオビに「磨きこまれた珠玉のことば」とありましたが、実際に良い言葉ばかりで、心にザクザク刺さってきました。
・迷いにふりまわされてはいけないし、悟りにふりまわされてもいけない
・苦しみがなくなるのではない 苦しみでなくなるのだ
・自分と同じように相手も傷ついたと思わなきゃ、過去の苦しみや悲しみは、いつまでも水に流せない
人間関係で悩んでいる方、困難に直面している方なら、きっと癒され、励まされる言葉が見つかるはず。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人はなぜ悩み苦しむのかといえば、「こうあらねばならない」と自分で自分を縛ったり、身近な人、あるいは他人さえも縛ろうとするからだといえるね。でも、この世に決められていることなんて何もなく、何事も常に変化し続けているというのが本当のところなんだな。つまり、大きく大きく物事をとらえるようにして真理を知ることが大切で、そのために必要になるのが「こだわらない、とらわれない」という念じ方になるというわけだ
愛する人がいたからこそ今の自分は生かされている。このことに感謝して日々掌を合わせることが一番大切なんだと思うよ
「生きる極意」のようなものがあるのかといえば、「自分で自分を縛らない」「物事にこだわらない」「人や物に依存しない」の三つがポイントになるんだ
迷いにふりまわされてはいけないし、悟りにふりまわされてもいけない
苦しみがなくなるのではない 苦しみでなくなるのだ
自分と同じように相手も傷ついたと思わなきゃ、過去の苦しみや悲しみは、いつまでも水に流せない
残念ながら「自分のがんばりが一番」と思っているから、いまひとつ寛大さに欠けるんだな
「一燈照隅 万燈照国」一人ひとりが自分の身近な一隅を照らす。それだけでは小さな灯りかもしれない。しかし、一隅を照らす人が増えて万の灯りになれば、国全体を照らすことができる
人のせいにしていることを みんな自分のせいにしてみな きっとうまくいくよ
狭い道ゆずれ 広い道急げ 近い道気をつけよ
蜂でさえ蜜をいただいた花をいためない
家族やまわりの人から恩をいただき生かされてきた有難さを思え
ゆめにも恩を仇でかえすようなことはするな
慈悲とは、「父の慈しみ」と「母の悲しみ」のことだ
どうにもならないことをどうにもならないと諦めるのが悟りです
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『こだわらない とらわれない』荒了寛・著 フォレスト出版
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◆目次◆
第1章 人生は力まず、あせらず、とらわれず
第2章 「人と人」の悩みは尽きないもの
第3章 仕事はこだわらない人ほどうまくいく
第4章 子供は「慈悲」で育つ
第5章 こだわりを捨てれば、明日の扉が開く
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