2014年10月10日

『知的資本論』 増田宗昭・著 vol.3734

【CCC増田宗昭氏が考える、これからのビジネス】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484142295

本日の一冊は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社代表取締役社長兼CEOの増田宗昭さんが、これからのビジネス、なかでも氏が手掛ける「企画業」や「小売業」の未来を論じた一冊。

冒頭に、武雄市長・樋渡啓祐氏との対話が掲載され、(武雄市はTSUTAYAとのコラボで話題となった武雄市図書館のプロジェクトで有名)その後、増田氏が進める4つのイノベーション(書店、図書館、商業施設、家電の変革)の話が展開されています。

読者にとって役立つのは、知的資本の時代に、知識労働者がどうやって仕事するかのヒント。

いくつか、ポイントを抜き出しておきましょう。

<多くの場合、顧客が価値の基準として置くのは、それが世界初であるかどうかよりも、自分にとってそれが快適であるか否かだ(増田宗昭)>

<サードステージにおいて、顧客価値を生み出すものはいったい何なのだろう? 私はそれを“提案力”だと考えている>

<“気持ち”というロジックでは説明がしづらいものの中にこそ、イノベーションが生まれる可能性が残されている>

そして自己啓発書として読んだ場合に、もっとも感銘を受けたのは、以下の言葉でした。

<やりたくないことはしない、というのは自由でも何でもない。やらなければならないことをやる。それが自由だ。やらなければならないという理性の声に従うという自由が、人間にだけは与えられている。そしてまた、ビジネスも人間だけができるものだ>

行き詰まったビジネスにしがみつくよりも、<やらなければならないという理性の声に従>い、ビジネスを創る。

若干冗長な面はありましたが、起業家精神あふれる一冊でした。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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世の中、試みの9割5分は失敗しているでしょう。だからバクチをするなら、世の中の逆に張る。つまり、一見いかにもあり得ないように見える5%のほうに賭ける(樋渡啓祐)

多くの場合、顧客が価値の基準として置くのは、それが世界初であるかどうかよりも、自分にとってそれが快適であるか否かだ(増田宗昭)

クリエイティビティが必要とされる場面では、“ホウレンソウ”は禁止する。連絡なんて要らない’(樋渡啓祐)

企画を考え抜くこととホウレンソウ、どちらが難しいのか? 考えるまでもない。だから、より簡単なホウレンソウをこなすことで仕事の体裁を繕おうとする社員は、放っておけば増えこそすれ、減ることはない(増田宗昭)

モノとは二つの要素からできている。一つは機能、そしてもう一つはデザインだ

デザインが商品の本質である以上、そこにコミットできないスタッフは、すでにビジネスにおいては無用の長物だ

サードステージにおいて、顧客価値を生み出すものはいったい何なのだろう? 私はそれを“提案力”だと考えている

書店は本を売っているから、ダメなのだ

いい意味でアウトサイダーの意識を持つことが、ビジネスの世界に身を置く人間には絶対に必要だ

限られたスペースで収益率を上げるためには、売れないものを置いておく余裕はない。売れ筋の商品しか店舗に並ばなくなり、結果として商品ラインナップは新味に乏しい、画一的なものとなりがちだ

即時性と直接性という二つの要素が、現在、リアルがネットに対して持ち得る優位性

“気持ち”というロジックでは説明がしづらいものの中にこそ、イノベーションが生まれる可能性が残されている

自由であるためには使命感が必要だ

やりたくないことはしない、というのは自由でも何でもない。やらなければならないことをやる。それが自由だ。やらなければならないという理性の声に従うという自由が、人間にだけは与えられている。そしてまた、ビジネスも人間だけができるものだ

愛とはお互いに見つめ合うことではなく、同じ方向を見つめることだ(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)

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『知的資本論』増田宗昭・著 CCCメディアハウス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484142295

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◆目次◆

序 武雄市長・樋渡啓祐氏との対話 知的資本の時代へ
起 デザイナーしか生き残れない
承 書物たちが革命を起こす
転 実は夢しか実現しない
結 会社のカタチはメッセージ
終 副産物が幸福感を生み出すーあとがきに代えてー//

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