【いくつ知ってる?珠玉のブランド秘話】
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本日の一冊は、世界中で活動しているブランド戦略コンサルティング会社「ザ・ヴァリュー・エンジニアーズ」の会長、ジャイルズ・ルーリーがまとめた、珠玉のブランド秘話。
原題は『THE PRISONER AND THE PENGUIN』(囚人とペンギン)というタイトルで、「ペンギン・ブックス」のことを知らない人にはピンと来ないネタ。
それを、160万部ベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の山田真哉さんが、『社長のための世界の朝礼ネタ集』としたわけですが、これがじつに面白い内容です。
※参考:『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
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バービー人形誕生秘話、「ザ・ボディショップ」の名前の由来と、アニータ・ロディックが考えた無料宣伝の方法、モノポリーの生みの親、チャールズ・ダロウのエピソード、「お客様から」届いた、染毛剤クレイロールへの感謝の手紙(笑)、ナイキのスローガン「JUST DO IT.」の由来(死刑囚の言葉が元)、バカルディ伝説、スコッチテープ誕生秘話、「ティモテ」出演女性のその後…。
ざっと眺めるだけでも興味津々ですが、読めばビジネスやマーケティングのヒントが次々に浮かんでくる、じつにインスピレーションをかき立てられる内容です。
どの話も2,3ページでコンパクトにまとめられているので、通勤の途中や、ちょっとした空き時間に読んで楽しめるのがポイントです。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ルース・ハンドラーは1950年代初頭、娘バーバラが紙人形で遊んでいる様子を見て、人形が大人の役割を演じさせられていることに気づいた。これは、当時としては意外な発見だった。子供用のおもちゃの人形は、たいてい赤ん坊か幼児の姿をしていたからだ(中略)ジャック・ライアン技師によってわずかな修正を施された人形は、ルースの娘バーバラにちなんで、バービーという新しい名前を手に入れた
店には名前が必要だった。アニータはアメリカを旅しているとき、“ザ・ボディショップ”という車体修理工場を見かけたことがあり、一目で気に入ったその名称がぱっと思い浮かんだ
モノポリーの名で広く知られる“あのゲーム”は、1929年、失業中のダロウの手によって誕生した。盤面には油布が使われ、彩色と装飾には塗料のサンプルが使われた。木ぎれは細かく切られて家とホテルになり、妻の腕輪から取ってきた装飾品はゲームのコマになった。盤上の通りの名前は、アトランティックシティに実在する名称を拝借した。羽振りが良かったころのダロウは家族といっしょに、アトランティックシティで楽しい夏休みを過ごしたものだった
「真夜中、僕は自分のデスクに座って、ギルモアの死にざまについて考えていた。あれはユタ州での出来事で、ギルモアは銃殺隊の前に引っ張り出されてきた。頭にフードをかぶせる直前、刑務所の教誨師がギルモアに、何か言い残すことはないかと尋ねた。すると、ギルモアは一瞬の沈黙のあと、『さあやろうLet’s Do It』と言ったんだ」。
ジェームズ・ダイソンは、物事を“正しくない”方法で行なうのが好きだ(中略)市場調査で示されたのは、消費者が透明なごみ容器を好まないという結果だった。しかし、ダイソン率いる開発チームは、さらなる“正しくない行動”を決断し、試行錯誤の末に透明なごみ容器を搭載した。のちには、これが独創的なデザインとして根強い人気を博すこととなる
コンサルタントが提案した解決策は画期的だった。“ニュースがない”ことをアナウンスするのである。ロンドン地下鉄は定期的に情報を更新し、伝えるニュースがないときは「すべてが正常です」という事実を最新情報として伝えるわけだ
「このテープを持って帰って、上司のスコッチ野郎どもに、くたばれって言ってやれ!」修理工は“スコッチ”を“しみったれ”の意味で使ったが、ドルーはこの呼び名から強い印象を受けた。改良版の接着テープと同じく、スコッチという名前は新製品にぴったりとくっついたのだ
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『社長のための世界の朝礼ネタ集』山田真哉・監修 ジャイルズ・ルーリー・著 ヒカルランド
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◆目次◆
はじめに オンリーワン企業は「良き物語」を紡ぐ
監修者序文 どうしてこんなタイトルになったのか? 山田真哉
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寓意集
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