【注目】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453405212X
本日の一冊は、カリフォルニア大学リバーサイド校の心理学教授で、ロングセラー『幸せがずっと続く12の行動習慣』の著者、ソニア・リュボミアスキー氏による注目の最新刊。
※参考:『幸せがずっと続く12の行動習慣』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534049250
ポジティブ心理学も、すっかり普及した感があり、本書にも既刊書と同じ理論がいくつか登場します。
しかしながら、自分の幸福を真剣に考える上で、参考になる部分がいくつもあったので、ご紹介します。
本書によると、われわれはポジティブな出来事が起こるとその喜びの大きさや持続期間を過大評価する。
反対に、ネガティブな出来事が起こると、その苦悩の激しさや持続期間をやはり過大評価する。
人は思っているほど幸福になることもないし、不幸になることもない。そう考えれば、人生により積極的になれそうな気がします。
本書には、こうした原則に始まり、われわれがどうすれば幸福になれるのか、どこに落とし穴があるのか、過去の研究の結果から言えることを、いくつも紹介しています。
まずは、幸福になるためのTipsから。
・前の仕事の状態を再体験すれば、現在の仕事のよさがわかります
・「物」よりも、「経験」にお金を使うほうが幸福になる
・他人へのプレゼントや慈善事業への寄付にお金を使えば使うほど、より幸せになる
そして、不幸にならないための注意点を。
・人間は自分に起こったポジティブな出来事のすべてを「当たり前のこと」と見なす傾向がある
・自分が力不足だと思ったり、不満に感じたりするのは、主に「他人との比較」に原因があります
著者の問いかけが良いからなのか、すっかり没入して、自分の幸福について、深く考えることができました。
これはおすすめの一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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いくつか悪いことが起こったとか、人生が変わるような瞬間を味わったなど、ある程度の逆境を経験した人は、まったく逆境を経験しなかった人よりも、最終的には幸福になる
人間は自分に起こったポジティブな出来事のすべてを「当たり前のこと」と見なす傾向がある
より高い教育を身につけた人は、驚くほど人生への満足感が少ない
あきらめる準備ができたものについては、心の底から感謝するようになる
自分が力不足だと思ったり、不満に感じたりするのは、主に「他人との比較」に原因があります
「私はどれくらい優れているか、成功しているか、賢いか、優しいか、裕福か?」と自問するとき、自分自身の内面にある客観的な基準がある人は、一般的に最も幸福だ
◆感情面での恩恵を最大に得られる買い物や出費の3条件
(1)能力(自分が有能だとかプロフェッショナルだとか感じること)
(2)関連性(どこかに所属しているという意識や、他者とのつながりを感じること)
(3)自主性(何かに精通しているという感じや、自分の人生をコントロールしている感覚)
旅行を計画しているときのほうが、実際に12日間の旅をしていた間よりも楽しかった
ある実験によると、「喉が渇いた参加者に『やっと何か飲めますよ』と言ったとき、何を飲めるのか知らない(つまり、水が飲めるのか、もっとおいしい飲み物をもらえるのか)人のほうが、ポジティブな感情とつながる脳の部分がより活性化したこと」がわかりました
◆「情熱」が長続きする2つの関係
・あまり期待せずに始まり、愛情や欲望がとてもゆっくりと育っていった関係
・決して安定しない(不安定だったり、虐待されたりする、断続的な恋愛)
初めからずっと独身の人はきわめて楽しく暮らしている
時間とともに、「何もしないこと」を悔やむ気持ちが大きくなる
「どんな目標を選ぶか」が「目標を達成する方法」と同じくらい重要
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『リュボミアスキー教授の人生を「幸せ」に変える10の科学的な方法』ソニア・リュボミアスキー・著 日本実業出版社
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◆目次◆
PARTI 「仕事」と「お金」にまつわる誤った神話
PARTII 「人とのつながり」にまつわる誤った神話
PARTIII 「年齢」と「健康」にまつわる誤った神話
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