2014年8月29日

『トリーズの発明原理40』高木芳徳・著 vol.3692

【特許分析からわかった発明原理「TRIZ」とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799315234

本日の一冊は、1950年代にロシアの特許審査官ゲンリッヒ・アルトシューラーが発見した発明原理「TRIZ(トリーズ)」をまとめた一冊。

プロの特許審査官が、日々の業務で見てきた何万もの発明を分析し、得た知見をたった2400円で手に入れられるのだから、書籍って本当に安いですよね。

著者は、このTRIZに出合ったおかげで、発明最多賞を獲得したという、ソニーの高木芳徳氏。

画期的アイデアを生む、40の発明原理がビジュアルでもわかるように表現されており、オフィスに一冊置いていて損はないでしょう。

いくつか、原理を紹介しておきます。

・分割原理 例)電車は、複数の車両に分割されているので、時間帯ごとの需要に応じて編成を変えることができます
・分離原理 例)消耗部分が安価な場合、その消耗部分だけ別に用意しておいて、詰め替えることができます
・局所性質原理 例)消しゴムの「角」という局所を数多く集めることで、細かいところが消しやすくなりました
・非対称性原理 例)コネクターは台形にしたり、突起をもうけるなどして、さかさまに入らないよう工夫しています
・多孔質原理 例)鳥が空を飛ぶためには、骨が軽くなければなりません。骨付きチキンの骨を見ると、骨の中が多孔質であることが観察できます

挙げられている事例は、既にこの発明原理が応用されて作られたものであり、日常的に使われているため、その凄さがわかりにくいかもしれませんが、よくよく考えたら、賢いアイデアに基づいています。

われわれの生活をより便利に、安全にするために、どう考えればいいか、本書はそのフレームワークを提供してくれる一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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TRIZのような創造的な手法は「漏れなく網羅的にチェックすること」よりも「優れた解決策を何か1つでも創造すること」を目的としています

◆TRIZの発明原理 ※一部紹介
・分割原理 例)電車は、複数の車両に分割されているので、時間帯ごとの需要に応じて編成を変えることができます
・分離原理 例)消耗部分が安価な場合、その消耗部分だけ別に用意しておいて、詰め替えることができます
・局所性質原理 例)消しゴムの「角」という局所を数多く集めることで、細かいところが消しやすくなりました
・非対称性原理 例)コネクターは台形にしたり、突起をもうけるなどして、さかさまに入らないよう工夫しています
・組合せ原理 例)消しゴム付き鉛筆に、赤青鉛筆。使う場面が同じものは、あらかじめ組み合わせておくと便利です
・入れ子原理 例)釣竿やカメラの三脚など、どれも入れ子構造を用いて長さと体積のトレードオフを解消しています
・先取り作用原理 例)納豆は発酵→パック詰めではなく、発酵によりネバネバする先を見越して、パック詰め→発酵の順で製造します
・周期的作用原理 例)定期的にイベントを開催すると、大々的な予告など集客の手間が省けて効率的です
・連続性原理 例)もちを2人でつけば、こねてくれる人がいるので、杵をつき続けることが可能です
・代替原理 例)個数をかぞえることが困難な場合には、重さで代替します。砂糖の粒をかぞえながらでは、いつまでもお菓子は作れません
・使い捨て原理 例)水の供給が限られているイベント会場などでは、割り箸を用いることで洗う手間を省力化するとともに、水の有効利用ができます
・メカニズム代替原理 例)ジェットタオルは、タオルで水を吸い取るというメカニズムから、空気流で吹き飛ばすというメカニズムに変えました
・多孔質原理 例)鳥が空を飛ぶためには、骨が軽くなければなりません。骨付きチキンの骨を見ると、骨の中が多孔質であることが観察できます

雑草とは何か? それはその美点がまだ発見されていない植物である。
(ラルフ・ワルド・エマーソン)

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『トリーズの発明原理40』高木芳徳・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799315234

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◆目次◆

第1部 入門!TRIZの発明原理
第2部 40の発明原理
第3部 発明原理実践編

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