【30万円を1億円にしたイベント投資とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492733132
本日の一冊は、30万円を元手に始めた株で1億円を突破し、『ダイヤモンドZAi』ミニ株バトルで優勝、『日経マネー』個人投資家年間MVPにも輝いたブロガーの夕凪さんが、「イベント投資」のノウハウを記した一冊。
「イベント投資」というのは著者の造語で、あるイベントによって生じた株式市場の需給バランスの変化をとらえる投資法のことを言っています。
タイトルに、『スタバ株は1月に買え!』とあるように、いつどんな株を買えば上がる傾向があるのか(逆に下がる傾向にあるのか)、過去のデータをもとに解説しています。
著者が得意な株主優待投資であれば、1~3月といったように、具体的にいつどんな銘柄を買えばいいのか、またどんなテーマがウケるのか、その点を詳しく解説しています。
株価が上がりやすい株主優待のキーワードは「女性」「子供」「オタク」>だそうですが、これを知っているだけでも、どんな株が上がりそうか、見当がつくと思います。
ただ、株に関する本のノウハウは、それが出版された時点で効力を失いますから、本書の指示通りやるのは、危険だと思います。
(仮に参考にして投資するにしても、与件がどう変わっているかを確認する必要はあると思います)
ただ、それを差し引いても、会社員を辞めて本気で専業投資家になった著者の経験値は「買い」です。
「仮説」と「検証」を繰り返す著者の姿勢は、ビジネスマンとして学ぶことが多かったように思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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なぜ東証1部に指定される銘柄が買われるのでしょうか。それは、TOPIXというインデックスに採用されるため、それをベンチマークにして資産運用をしている機関投資家が、新たに東証1部になる企業の株式を買わざるを得ないからです
株主優待が欲しいがために株式を保有していたとき、その株価の推移を見ていると、権利確定日が近づくにつれて、株価が上昇することに気づきました。そして、権利確定日を過ぎると、逆に下落します
マーケットが低調なときというのは、個人投資家の動きが非常に鈍くなりますから、機関投資家を相手にしたほうがいいですし、逆にマーケットが活況なときというのは、個人投資家の活発な取引によって機関投資家の動きが目立たなくなりますから、個人投資家を相手にしたほうがいい
今のマーケットが個人投資家主導なのかどうかを見極めるためには、どうすればいいのでしょうか。この方法は簡単で、各ネット証券や日本経済新聞社が公表している買建の「信用評価損益率」の数字を見れば見当がつきます。買建の信用評価損益率というのは、買建信用取引の総建玉評価損益合計額を、買建信用建玉残高合計額で割って求められます。要するに、買い信用取引で株式に投資している人が、どれだけ損をしているのかを示すものです。一般的には、この数値が▲10%を下回ってくると、かなり相場の雰囲気が悪くなります。また、▲15~20%まで下がると、相場低迷期に入ります。▲3~3.5%に近づくと、相場は高揚感にあふれてきます。この数字が悪いときは、当然、個人投資家はほとんど身動きの取れない状況に追い込まれており、株式市場は低調になります。つまり機関投資家の出番です
株主優待銘柄の値上がり益を得るためには、いつ売却すればいいでしょうか。権利付最終日でしょうか。権利落ち日でしょうか。それとも権利確定日でしょうか。答えは、権利付最終日です
3月は、スタバ株の他にも株主優待を設定している人気企業がたくさんあります。単元株の価格も数万円から40万円ぐらいなので、株主優待の権利が欲しい個人投資家がたくさん入ってくるのです。つまり、株主優待投資にとって、1~3月は勝負時なのです
株価が上がりやすい株主優待のキーワードは「女性」「子供」「オタク」
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『スタバ株は1月に買え!』夕凪・著 東洋経済新報社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492733132
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◆目次◆
第1章 30万円で始めた株で1億円を達成!
第2章 株で儲ける仕組みは花屋に学べ!──イベント投資のキホン
第3章 スタバ株は1月に買え!──実践 株主優待投資
第4章 株を始める前に知っておきたいこと──数字が示す儲けのヒント
第5章 プロの土俵にあがるな!──個人投資家9つの心得
第6章 専業投資家への道──千里の道も一歩から
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