2014年2月22日

『嫌われる勇気』岸見一郎、古賀史健・著 vol.3504

【本当に自由に生きるには?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478025819

本日の一冊は、哲学者の岸見一郎氏と、アドラー心理学に衝撃を受けたというライターの古賀史健氏が、「対話篇」としてまとめた、アドラー心理学講義。

フロイト、ユングと並び、「心理学の三大巨頭」と称され、『人を動かす』のデール・カーネギーにも影響を与えた、アルフレッド・アドラーの思想を、「青年」と「哲人」の対話形式で、わかりやすくまとめています。

冒頭で、アドラー心理学の考え方を説明していくのですが、その基本は、現在の問題を、過去の「原因」に求めるのではなく、いまの「目的」を考えるというところ。

つまり、引きこもっている人は、「恐いから外出しない」のではなくて、「外に出ないために、不安や恐怖をつくり出している」というのがアドラー心理学の考え方です。

では、なぜ彼は外出しないのか。それは、外出しないでいれば、何かが得られる(他者の関心や愛)からなのです。

同様に、われわれは「自分を好きにならないでおこう」と決心しているから、自分の短所ばかりが目につく。こうやって見てくると、どうやらわれわれが思い込んでいた「人生」というものが、少々違って見えてきます。

本書にはまた、アドラー心理学から導かれる処世のヒント、対人関係のヒントが書かれており、自己啓発書としても重宝します。

・「人は変われる」を前提に考えよ
・「理想の自分」と比較する
・「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない
・自己への執着を、他者への関心に切り替えていく
・より大きな共同体の声を聴け

そして何よりも秀逸なのは、タイトルにも関係する部分ですが、<自由とは、他者から嫌われることである>と喝破している点。

土井も、これを読んで、自分の自由を確信できました(笑)。

人生に息苦しさを感じたら、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ご友人は「不安だから、外に出られない」のではありません。順番は逆で「外に出たくないから、不安という感情をつくり出している」

われわれはみな、なにかしらの「目的」に沿って生きている

怒りとは出し入れ自由な「道具」

アドラー心理学は、勇気の心理学です。あなたが不幸なのは、過去や環境のせいではありません。ましてや能力が足りないのでもない。あなたには、ただ“勇気”が足りない。いうなれば「幸せになる勇気」が足りていないのです

孤独を感じるのは、あなたがひとりだからではありません。」あなたを取り巻く他者、社会、共同体があり、そこから疎外されていると実感するからこそ、孤独なのです。われわれは孤独を感じるのにも、他者を必要とします

劣等感は、主観的な思い込み

自慢する人は、劣等感を感じている

健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるもの

対人関係の軸に「競争」があると、人は対人関係の悩みから逃れられず、不幸から逃れることができません

「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない

勉強することは子どもの課題です。そこに対して親が「勉強しなさい」と命じるのは、他者の課題に対して、いわば土足で踏み込むような行為です。これでは衝突を避けることはできないでしょう。われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです

自由とは、他者から嫌われることである

自己への執着を、他者への関心に切り替えていく

より大きな共同体の声を聴け

人は、自分には価値があると思えたときにだけ、勇気を持てる

「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てていたら、過去も未来も見えなくなる

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『嫌われる勇気』岸見一郎、古賀史健・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478025819

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◆目次◆

第一夜 トラウマを否定せよ
第二夜 すべての悩みは対人関係
第三夜 他者の課題を切り捨てる
第四夜 世界の中心はどこにあるか
第五夜 「いま、ここ」を真剣に生きる

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