【株で勝つ判断力を身につける】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532355753
最近、講演で投資の話をすることが増えました。
参加者の投資実績を聞いていると、やはり株は最後は「判断力」「行動力」なのだと実感します。
先日、自動二輪免許を取るために、ひさびさに通った自動車教習所で、いい話を聞きました。
運転で大事なのは、「認知・判断・操作」だというお話です。
たとえば、信号が赤に変わりそうな時、前方に右折したい車がいて、無理に曲がってきそうだというシチュエーション。
ここで、「赤に変わりそうだな」「相手は右に曲がってくるな」というのが認知で、だから「無理に突っ込まずに止まろう」というのが判断、実際に「止まる」のが操作です。
教官が言うには、事故の原因の大半は「操作」ではなく、前段階の「認知」「判断」にある。
どうやらこれは、株投資やビジネスの世界でも同じことが言えそうです。
どんなに知識があっても、行動力がなければ株は買えませんし、仮に買っても、良いタイミングでしかるべき銘柄を買えるかどうか、良いタイミングで売れるかどうかは、「判断力」にかかっています。
では、判断力をつけるにはどうするか?
それには、たくさんのケースを扱って、経験を積むしかありません。
本日ご紹介する『超入門!株式投資力トレーニング』は、読者が株式投資の初心者でも、この「判断力」が磨けるよう、トレーニングしてくれる一冊。
2008年に刊行して以来、5万部を突破しているロングセラー『右脳でわかる!株式投資力トレーニング』を大幅加筆・修正した一冊です。
簡単な決算書、チャートを見て、「このチャート、売り、買い、どっち?」「下降中のF社と上昇中のG社、買うならどっち?」という質問に答える内容で、きちんと論拠も示されています。
PER、PBRの見方、「ゴールデンクロス」「デッドクロス」「タコ配」といった株用語など、株取引をする人が知っておきたい基礎知識もまとめられており、重宝する内容です。
<安値圏での出来高(売買高)急増>という買いシグナルや、<買うべきでない低PER株>を見分ける3つのシグナルなど、著者独自の基準も示されていて、興味深く読むことができました。
※参考:買うべきでない低PER株を見分ける3つのシグナル
1.特別利益で、一時的にPERが低くなっている企業
2.経常利益率が1%以下の企業
3.自己資本比率(株主資本比率)が10%以下の企業
いきなり株投資の実践を学びたい、という人には、手軽かつ実用的な一冊だと思います。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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分散投資しないと短期変動をがまんできないかも
みんなが熱狂している成長株を、いっしょに熱狂して買って、そのまま放っておいても必ずしももうかりません。株価チャートを見てください。ひょっとして株価は半年で2倍、3倍に急騰したあとではありませんか? その場合、株価チャートには、もう「赤信号」が出ています
人気株に投資するなら、勝っても負けても短期勝負、と割り切らなければなりません
成長ストーリーが崩壊して急落した株を買うのは、やめましょう。そういうのを「落ち目買い」と言います
地味な安定成長株に長期投資、も悪くない
◆安定成長企業になるための条件
・需要が安定的に成長
・他社がマネできないビジネスをやっている
上がり続ける株も、下がり続ける株もない
私が一番信頼している買いシグナルは、安値圏での出来高(売買高)急増です
13週移動平均線が、下から26週移動平均線を上へ抜けることをゴールデンクロスと言います。下げトレンドが終わって上昇トレンドに転換する際に出ます
13週線が、上から26週線を下へ抜けることをデッドクロスと言います。デッドクロスが出ると、株価は下げトレンドに入る可能性が高まります
トレンドに逆らうな、とは言っても、程度問題です。あまりに極端な株価変動があったあとは、株価が逆に動く可能性が高まります
減配で株価が下がった銘柄の買い増しはやめましょう
PBR1倍割れ銘柄に投資チャンス
◆買うべきでない低PER株を見分ける3つのシグナル
1.特別利益で、一時的にPERが低くなっている企業
2.経常利益率が1%以下の企業
3.自己資本比率(株主資本比率)が10%以下の企業
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『超入門!株式投資力トレーニング』窪田真之・著 日本経済新聞出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532355753
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◆目次◆
第1章 株式投資はむずかしくない
第2章 成長株で勝つ
第3章 チャートで勝つ
第4章 高配当利回り株で勝つ
第5章 低PBR投資で勝つ
第6章 低PER投資で勝つ
第7章 調べて勝つ
あとがき
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